映画「人間失格」の感想とネタバレ

映画「人間失格」鑑賞終了。

 

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映画「人間失格」の登場人物

・大庭葉蔵(CV:宮野真守)

・柊美子(CV:花澤香菜)

・堀木正雄(CV:櫻井孝宏)

・竹一(CV:福山潤)

・渋田(CV:松田健一郎)

・厚木(CV:小山力也)

・マダム(CV:沢城みゆき)

・恒子(CV:千菅春香)

映画「人間失格」の専門用語

・GRMP(グランプ)

四大医療革命、またはそれらの技術を搭載した万能医療ナノマシンの通称。

遺伝子操作(Genetic manipulation)

再生医療(Regeneration)

医療用ナノマシン(Medical nano-machine)

万能特効薬(Panacea)

全国民に投与されており、宿主の健康状態に応じて増殖し、ヒューマン・ネットワーク

を介して細胞に作用する。

・文明曲線

統計計算により予測している未来クラブ。

医療革命によってヒューマン・ロストが多発し文明が崩壊する未来を示す崩壊曲線と人

類が進化して医療革命に完全適応する未来を示す再生曲線の両方が存在する。

・ヒューマン・ロスト

全国民が繋がるヒューマン・ネットワークから個人が外れてしまう稀な現象。基準を見

失った"GRMP"が暴走し、異形の怪物ロスト体となる。

S.H.E.L.L.

国民の健康を管理し無病長寿を保障する国家機関。"GRMP"をヒューマン・ネットワー

クに繋ぎ、合格者たちの健康状態とリアルタイムで同期させることで、全国民の健康を

保っている。

・アプリカント

ヒューマン・ロストを起こしても"GRMP"が暴走せず、人の姿を取り戻した人間。

・合格者

全国民の健康基準となる300人を超す人間たち、彼らのおかげで平均限界寿命が120歳を

突破可能となった。

ロスト体

ヒューマン・ロストを起こして異形化した人間。"GRMP"によって周囲の物質を取り込

んで怪物化する。

 

 

映画「人間失格」のネタバレ

第1手記

四大医療革命”GRMP”と健康保障機関"S.H.E.L.L."によって、全国民が苦病と怪我を克服

し、平均限界寿命120歳を約束されていました。

 

昭和111年6月7日、無病長寿大国「日本」。高田馬場で血まみれになった男が「俺は人

間だ、俺は取り戻すんだ」と呟きながらロスト体に変貌し、ヒューマン・ロストに対抗

する隠れた国家機関"ヒラメ"の実行部隊のデバイスソードにより制圧されます。

 

アウトサイド(16号線)、横浜市野毛エリア。大庭葉蔵はアトリエ兼住居のバアに二階に

引きこもって絵を描き、薬物や酒に溺れる自堕落な生活を送っていました。

貧困エリア"イチロク"の暴走集団のリーダー、竹一は"S.H.E.L.L."による健康管理に不満

を持ち、その意思を示すべく葉蔵とインサイドに突入しようとしていました。

 

ヒラメに追跡される葉蔵と竹一、レインボーブリッジまで逃げ切ったものも先回りして

いた厚木率いる実行部隊により、追い詰められた竹一はロスト体になります。

実行部隊を触手で殺害し、第一部隊を全滅させます。葉蔵は竹一を止めるべくロスト体

となります。竹一は葉蔵によって倒され、現場に駆けつけた美子が抱きつくと人間の姿

に戻ります。美子にはヒューマン・ロストを感知し、抑え込む不思議な能力を持ってい

ました。葉蔵は第3のアプリカントだったのです。

 

第2手記

葉蔵が目を覚ますと美子がいました。美子は葉蔵に「あなたは一度死んで、蘇った」と

話します。そして、葉蔵がロスト体になった経緯と竹一が亡くなったと伝えます。

さらに美子は堀木正雄とヒューマン・ロスト現象から身を守るため葉蔵が必要だと話し

ます。実はヒューマン・ロスト化を生み出していた黒幕は、アプリカントである堀木だ

ったのです。

また、堀木が葉蔵と会う可能性を考慮して美子が同行します。竹一の死は事故として処

理されます。

 

美子はバアの経営者アダムに会いに行き、葉蔵を"S.H.E.L.L."の一員として招き入れたい

と説得します。

一方、葉蔵は密かに堀木と会っていました。

堀木は葉蔵に「"S.H.E.L.L."を破壊しなければ、この地獄は終わらない。二人で滅びを受

け入れ、一から人間をやり直そう」と最終通告しますが、賛同しませんでした。

その代償に葉蔵は育ての親であるマダムを失います。

 

大切な家族を失った葉蔵が落ち込んでいたところ、美子は正雄が語った未来は過程にし

か過ぎず、人類は滅びず再生される未来を文明再生のヴィジョンを見せると共に説得し

ます。するとヴィジョンに堀木が現れ、「もう一度、ロスト化させて"S.H.E.L.L."を解体

して、人類を作り直す」と宣戦布告します。

 

葉蔵は彼女を信じると宣言し、ロスト体となります。しかし、ロスト体を操る能力を持

っていた堀木は葉蔵に心臓を差し出すよう命令すると抉り出し渡します。

堀木は「あの女を引き裂け」と命令しますが、葉蔵は抵抗を見せます。

そこに厚木が登場し堀木と対峙しますが、「時が来た」と宣言して立ち去ります。

暴走中の葉蔵は美子の首を折ろうとしていた様子に厚木が背後から突き刺すと人間の姿

に戻ります。

第3の手記

葉蔵の心臓は再生したのものも、意識が戻りませんでした。

合格者たちは葉蔵が脳死状態であることから臓器を移植して、更なる長寿化も目論んで

ました。美子は合格者の意図を感じ取り、葉蔵の代わりに自分の臓器を提供すると提案

します。

それを感じた葉蔵は意識を取り戻し美子を助けに行きますが、既に臓器は摘出されてい

ました。

 

満120歳、第1回人間合格式当日。

式典が始まると同時に堀木が襲撃、葉蔵の心臓でパワーアップされたロスト体が集合

し、周りの参加者を巻き込んでいきます。

合格者も美子の臓器で強化されたロスト体で対抗し、そこに葉蔵も駆けつけます。

合格者は堀木のロスト体により自滅し、葉蔵は強制的にロスト化して戦います。

そこに堀木に操られた美子のロスト体が襲い、葉蔵は美子が望んだ青空広がる世界を実

現するべく、その意思を受け継ぎ覚醒します。美子のロスト体を倒し、命を代償にし

て巨大化したロスト体を消滅させます。

 

そして、堀田と最終決戦となります。堀田は「彼女(シズ子)のロスト化を救えなかっ

た」と嘆くと葉蔵は、「俺には美子が見せてくれた未来がある」と反発し、煽る堀木を

刺して倒します。

 

半年後、 葉蔵は美子が信じた未来を叶えるため、「恥の多い生涯を送ってきました」と

言いながら変身し、ロスト化して戦い続けるのでした。

 

以上、 映画「人間失格」のネタバレでした。

まとめ

映画「人間失格」は高齢化社会長時間労働などの現代の日本社会における問題が窺え

るが、映画「アス」のような貧富の格差を揶揄した映画と違い、ストーリーは陳腐で、

あまり印象が残らない映画でした。