映画「ロボット2.0」の感想とネタバレ、インド映画は裏切らない

 映画「ロボット2.0」の鑑賞終了。

 

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映画「ロボット」が予想以上に面白かったので、続編も鑑賞。前作は、バシーガラン博

士とチッティのサナを巡る恋物語映画でしたが、今回は携帯電話に恨みを持つパクシと

パクシを倒すために立ち上がったチッティの映画で、インド映画らしくダンスシーンや

アクションシーン、映画「ロボット」の継承、そして二度三度と裏切る展開に楽しませ

て頂きました。

まるで映画「アベンジャーズ」と「トランスフォーマー」と「ラ・ワン」を混ぜたよう

な映画でした。

 

映画「ロボット2.0」の見どころ

・映画「ロボット」から引き継がれるチッティのアクションシーン

・パクシとチッティとのアクションシーン

バードンマンとアイアンマンとのロボット対決

・EDのダンスシーン

 

登場キャラクター

ラジニカーント(バシーガラン博士/チッティ)

アクシャイ・クマール(パクシ・ラジャン)

・エイミー・ジャクソン(ニラー)

 

ネタバレ

ある男が多くの鳥が飛び交う中で電波塔で首つり自殺をします。

 

バシーガラン博士の研究所に訪れたと学生に人型ロボットを見せます。それは博士の助

手をしているニラーで感情のコントロールとして人工神経を使用し、心臓の代わりに

MPUを搭載しているロボットでした。

 

ある日、男がバイクで走行しながら携帯電話で電話していると、突然宙に浮き、どこか

へと飛び去って行きます。その現象はチャンナイ中心で発生していました。

警察署では携帯電話が届いていないか、多くの人間が押し寄せていました。

しかも、何故があらゆるネットワークを駆使しても携帯電話の行き先が分からず、位置

を探ろうとしても電源が切られていました。

そこで、博士はニラーを使って解析してみると、一定の高度でチャンナイの200キロ圏

内の携帯電話が消えていることに気付きます。

 

ある夜、携帯電話の販売業者の男が寝ていると着信音が鳴ります。その音に目覚めると

部屋一杯に敷き詰められていました。その携帯電話は男の口から入り、身体が耐え切れ

なくなり爆散します。

警察と共に博士も到着し、聞き取りを行うと男の死因は爆死で爆発物は検出されません

でした。博士は破片が落ちていました。ニラーに破片を解析してもらうと、それは何千

個の携帯電話の破片でした。

 

そこで博士は、携帯電話を追跡するために発信器を付けます。博士の目論見通り、どこ

かに飛んで行きます。

博士はニラーと共にティルカーリクンドラムに出発します。博士は電磁波を測定しなが

ら電波を辿るとある地点で電磁波が消えます。すると多くの携帯電話が空を覆い、博士

とニラーを襲います。大鷲に変身した携帯電話は電波塔を破壊し、博士に向けて投げつ

けますが、ニラーによって助け出されます。

ハッラー氏は大臣に全ての携帯電話の電波塔が破壊されたと抗議します。

 

博士はこの状況にチッティを復活させるべきだと提案しますが、周囲の人間はチッティ

の使用は裁判所に禁じられており、正当な手続きが必要だと言います。また、ボラ教授

の息子は父親がチッティに殺害されていることから反対します。

それでも博士は、大臣には緊急権を発動できると抗議しますが、もし犠牲者が出たら誰

が責任を取るかの問題に発展します。緊急会議の結果、大臣は軍隊を派遣することにな

ります。

 

ある日の夜、ハッラー氏が自動車を運転して帰っていると、後方から携帯電話が波が襲

ってきます。携帯電話の波は道路を覆いつくし、ハッラー氏を圧し潰そうとします。ハ

ッラー氏はそれを回避し、森林へと逃げ込みます。しかし、木々に変化した携帯電話が

電気通信大臣の声で電波塔が元に戻ったと発しながらハッラー氏を圧し潰します。

 

博士はニラーと共にチッティを取り戻すために博物館に侵入します。

チャンナイに派遣された軍隊は、携帯電話の関連施設を守ることに徹底します。しか

し、電波塔の建設中に大鷲に変身した携帯電話が襲撃します。重機や戦車にへばりつ

き、電波塔をへし折って、そこにいた人間を壊滅させます。

 

電気通信大臣は、逃げ出そうとしますが、窓から携帯電話がガラスを突き破って目の前

に落ちます。大臣は誰かが捨てたのだろうと思い、携帯電話を取ろうとした瞬間、襲わ

れます。大臣は呼吸不全を発症し、死亡します。その腹の中で携帯電話が光り輝き突き

破り逃走します。

その状況に慄いた大臣は博士に電話をして、チッティの使用を許可します。

 

大鷲となって人々をかぎ爪で掴み、投げ捨てます。するとチッティが登場し、落下防止

ネットを使って落下してくる人々を救出します。

大鷲がチッティを襲いますが、落下防止ネットを駆使したり、銃で応戦したりと挑みま

す。しかし、戦闘中にバッテリーが低下し、戦闘不能となり命の危機に晒されます。

チッティは、宇宙研究センター内の特殊な電磁波により命拾いします。

どうやら、宇宙研究センター内には正のエネルギーを帯びており、負のエネルギーを帯

びた携帯電話は侵入できないようでした。

 

そこで博士は正の電気を浴びせて中和する作戦に移行するのでした。

さらにニラーがオーラ解析モードで浮かび上がった顔を携帯電話がらみで辿って行くと

電波塔で自殺した男に辿り着きます。男が自殺したのは4月7日で、その現象が起こった

のは翌日でした。

 

博士はチッティとニラーと自殺した男の家に行きます。すると多くの携帯電話が落ちて

いました。そして、装置を起動すると携帯電話が大鷲に変身してチッティを襲います。

チッティが戦っている間に博士は正のエネルギーで中和していきます。大鷲の起こす暴

風に揺れる装置を制御しながら、戦います。しかし、装置が高温となり、停止します

が、大鷲に変身した携帯電話には効果覿面で崩れ落ちます。するとパクシ・ラジャンが

現れます。

全人類を滅ぼそうとするパクシと人類を守ろうとするチッティに戦いが始まります。

 

以下、完全なネタバレになるので注意ください。

 

パクシは生まれて間もない頃、生死を彷徨っていたところ一匹の雀の心臓マッサージに

より助かります。それ以来、神が雀の姿となって現れたと鳥を崇拝していました。

 

鳥類額の教授となり、鳥の素晴らしさを説いていました。しかし、1996年以降、携帯電

話の電磁波の影響で鳥が減っていることを知り、電波塔を減らすべきだ、携帯電話の使

用目的や氏名を公表して法で縛るべきだと抗議します。

さらに電波塔が国の基準を超えていると訴えますが、裁判所の調査では基準値で電磁波

が鳥の突然死とは無関係だと一蹴されます。

それに絶望したパクシは自殺をします。そして、恨みに憎しみが負のオーラとなり、鳥

の魂と融合し、携帯電話を持つものに復讐するのでした。

 

パクシとチッティの戦いは拮抗しており、巧みに装置を抑えながら戦い続けていまし

た。チッティは大鷲のかぎ爪に身体ごと引き裂かれて、起動停止します。チッティを救

うべく、ニラーが自分のMPUと接続して命を救います。

復活したチッティは博士を乗せた自動車をキャッチし、負の帯びた携帯電話も中和され

消滅します。チッティは自分のMPUを埋め込み、ニラーを救うのでした。

 

祝賀メモリアルで博士はチッティは、博士を称えると共にニラーも祝福します。

大臣は博士の功績を免じて、チッティを軍用に500体の製造を許可します。

これに納得の行かないボラ博士の息子は、博士の研究所の忍び込み装置を奪い、パクシ

を復活させます。

 

パクシは就寝中の博士の身体を乗っ取り、携帯電話を持つ人間に暴挙を振るいます。

チッティは、博士がパクシに乗っ取られていることを知りながらも止めようとします。

しかし、博士は装置でパクシごと殺して欲しいとか懇願しますが、チッティは躊躇しま

す。パクシはチッティが博士に手を出せないことを利用して、分解されます。

そして、パクシは更なる進化をするのでした。

 

ニラーは博士の研究所に行き、USBメモリーを取りに行きます。チッティを修復しなが

ら、ファームウェアをアップデートします。そこにUSBメモリーをを挿入して、チッテ

ィ2.0として蘇ります。ニラーはチッティにナンバーワンではないとを問うとパクシ

倒すべく立ち上がります。

そして、チッティはニラーと500体のチッティを起動させ、チッティはミニチュアサイ

ズの人形も作ります。

 

サッカー場に現れたパクシは、観客の携帯電話を一斉に鳴らして、「電磁波で死んでも

らう」と宣戦布告します。

パクシは、電磁波を統合して観客を上に落として消そうと見せしめとしてボラ教授の息

子を選び、殺害します。

パクチはさらに分裂してチッティを襲います。チッティは銃を回転させて迫りくる撃破

していきます。

そこに大鷲に変身した携帯電話が襲撃し、ボール状で合体したチッティが銃を乱射しな

がらパクシを捕らえます。パクシは大鷲から巨大なバードマンになります。

チッティも周辺にある金属を引き寄せて、「アイアンマン」となり、巨大ロボット対決

に発展していきます。

アイマンマンとなったチッティは、バードマンに殴られるとガソリンに引火して炎上し

ます。一方、バードマンは殴っても再生するばかりでした。

また、バッテリー低下の危機に陥ったチッティは解体されていきます。

 

再び襲う携帯電話、逃げる人々、迫る電磁波の恐怖にクッティ ミニロボット3.0が鳩に

乗って現れます。鳥を攻撃できないと熟知しているクッティは、パクチを鳥を人質にチ

ッティは充電します。

そこに残りのクッティがパクチの分身の羽や身体に携帯電話となってくっ付き自爆して

撃破します。

パクチは博士の身体を捨てて、チッティを襲うとしますが、クッティが「鳥がどうなっ

てもいいのか」と脅します。

パクチは攻撃を諦めて、クッティの指示に従い、宇宙研センターに誘導されます。チ

ッティが正のエネルギーを帯びた電磁波を浴びせると負の力を持ったパクチは消滅します。

 

博士は生還し、大臣にパクチの願いが叶うように人と鳥の共存を訴え、大臣は博士の言

い分を受け入れます。

博士はチッティとニラーが恋をしていると知り、ニラーを連れて行くように進言し、恋

の応援をします。

博士は携帯電話を取ると非通知の着信が流れます。するとクッティは博士に向かって、

「あんたのの孫だぜ」と言うのでした。

 

以上、映画「ロボット2.0」のネタバレでした。