映画「ムルゲ 王朝の怪物」の感想とネタバレ

映画「ムルゲ 王朝の怪物」の鑑賞終了。

 

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映画「ムルゲ 王朝の怪物」の見どころ

・映画「王宮の夜鬼」のようなストーリー

・リアリティーのあるムルゲの描写

・キム・ミョンミンのアクションシーン

映画「ムルゲ 王朝の怪物」の登場人物

・ユン・ギョム(キム・ミョンミン)

・ミョン(イ・ヘリ)

・ホ宣伝官(チェ・ウシク)

・ソン・ハン(キム・イングォン)

・ジン(パク・ソンウン)

・中宗王(パク・スヒン)

・領議政(イ・ギョンヨン)

 

映画「ムルゲ 王朝の怪物」のネタバレ

第1章:仁王山の物怪(ムルゲ)の噂とユン・ギョムの過去

朝鮮・中宗22年(1527年)6月25日、国が疫病が蔓延する中、宮廷の背後にそびえる仁王山(イナンサン)の物怪(ムルゲ)が現れると言う噂が流れます。

ムルゲと遭遇した人間は逃げおおせても疫病にかかり悲惨な死を迎えると言います。民衆が恐怖と混乱に陥る中、それに乗じて11代中宗王の失権を目論む陰謀が密かに計画されます。

ユン・ギョムの娘ミョンは不審な男を見つけて問い詰めると、「将軍に会いに来た」と話します。その将軍こそが朝鮮最強の武官、ユン・ギョムだったのです。

ユンはホ宣伝官に対して、権力を失いつつある王と疫病に苦しむ民を救って欲しいと懇願するも朝廷から追放された過去から断ります。

ユンが内禁護将だった頃、国は疫病の蔓延を防ぐため民衆を皆殺しにしていました。その中で唯一生存していた少女をユンが助け出して宮廷に届けますが、多くの武官は蔓延する前に始末すべきと賛同する中でユンは疫病にかかっていないと反論します。

彼らはユンも殺害しようとしますが、中宗王は二度と宮廷に立ち寄るなと命令し、内禁護将を辞めさせます。

第2章:仁王山の物怪(ムルゲ)の討伐

ユンは疫病に苦しむ民衆を救うため長年の同僚であったソン・ハンと弓矢の腕前と医術の知識を持つ愛娘ミョンと仁王山に出発します。

仁王山ではムルゲを鎮めるべく儀式をしていると何者かに襲われます。現場を訪れると遺体には刀で斬られた跡があり、目撃した少女は「ムルゲはいた」と答えるだけでした。少女の行動に不審に思ったユンはあとをつけると男が何かを渡していました。

ユンが少女を問い詰めると「ムルゲを見たと言えば食べ物をくれる」と嘘をついていました。ソンが男を追いかけるも馬に乗って立ち去ります。

その時、悲鳴が聞こえた場所に行くと男が「ムルゲが出た」と呟いて死亡します。ミョンはホと検死を開始する中、ホは検死に協力した理由を聞くと「育ちがいいんです」と答えます。ミョンは医者になるのが夢で医学書ばかり読んでいました。

ユンはソンと現場検証していると人間の仕業ではないかと疑問視します。その証拠に身体には傷があったのにもかかわらず、千切れた手足には傷がありませんでした。ユンは鏑矢で射られたのではと推測します。

ユンは行商の男の遺体を持ち帰って調べてみると身体にはできものと膿胞ができていました。さらに行商の仲間も行方不明になっていること、ネズミを捕まえてムルゲの血液で実験してみると1時間で膿胞が現れて死亡します。ユンはムルゲが感染源だと判断します。ユンは中宗王にムルゲがいると説明するも「ムルゲは幻想だ」と信じませんでした。

第3章:捜索隊の編成と裏切り

中宗王はムルゲが現実にいるかどうか捜索隊を編成させようとしますが、武官は捜索している間に国が侵略される恐れがあると反対をしますが、民の不安を取り除くためムルゲを探すべきだと命令します。

中宗王はユンをリーダーに任命として、人員100名を民の中から選ばせます。宮廷の武官は民を食糧を引き換えに軍役で働かせようとしますが、ユンは子供や高齢の男性を捜索隊から外していきます。その中にはミョンがいましたが、帰らせようとします。

領議政は捜索隊の前に現れて、「民でも失敗すれば王の信頼は失墜する。ムルゲが襲ってきても逃げるな」と忠告します。

仁王山で捜索するも何も手がかりを得ることが出来ず、疲弊した民を休ませようとしたユンとソンに反して、領議政は小心者だと煽り、ムルゲが夜に現れる習性を利用して捜索を続けるべきと対立します。ユンは悩んだ挙句、ユンと領議政と二手に分かれてムルゲの捜索を開始します。

ユンは血だまりと大きな足跡を見つけ、それは谷に向かって続いていました。

一方、領議政の部下ジニョンは民を皆殺しにします。最初からムルゲの存在を信じておらず、朝廷を立て直す国事を再開するための大義名分が欲しいだけでした。

彼らはムルゲがいたと偽って火矢を上空に射って知らせます。ユンが出発しようとした時、領議政の別部隊が民を殺していきます。ユンはミョンに伝えるよう命じますが、ミョンとホは捕まります。ミョンに向かってジニョンは、13年前の疫病蔓延の実行者であると自白して谷底に落とします。幸いにも岩の隙間にロープが引っかかります。

 

以下、完全な映画「ムルゲ 王朝の怪物」のネタバレになります。

 

第4章:仁王山の物怪(ムルゲ)の襲撃

ジニョンはムルゲが現れて捜索隊が壊滅したと伝えようとした時、谷底からムルゲが現れます。彼らは弓で対抗するも圧倒的な体格で命を落としていきます。ユンとソンは脱出、ミョンとホは谷底に辿り着くと血だまりと遺体がありました。

ユンが都が襲われる前に中宗王に伝えようとした瞬間、物音が聞こえます。その物音は捜索隊の生存者で、ムルゲの唾液には疫病を治す効果があり、血液を浴びれば死に至ると教えます。

その時、ムルゲがねぐらに戻ってきて死体を貪っていました。ユンは石を投げて水中に飛び込みます。ジニョンはムルゲの存在を領議政に報告するも信じませんでした。

逆に疫病を防ぐべく村に出て都を炎の海にするよう命令し、例えムルゲがいたとしても軍事利用して中宗王を壊滅させようとして目論んでいました。領議政は村を燃やして、民は光化門へ避難します。

四人は暗溝に流れ着きます。そこは宮殿の地下の水路で案内させると調隼房に到着します。調隼房は燕山が珍獣を好んで宮中の地下で飼育していました。調隼房の奥には異種交配によって生まれた化け物もいました。

男性は珍獣に餌をあげる役職を命じられ、谷底にいたムルゲは輝く瞳(チョロン)と名付けて可愛がっていました。しかし、燕山が廃位になると領議政は一匹残らず処分して幼いチョロンを逃がしますが、感染した死体を食べて凶暴化します。男性はムルゲを捕らえるべく檻の中に入って囮になって襲われます。

ムルゲから命からがら逃げきったユンは中宗王の元を訪れて地下のムルゲが疫病の感染源であると報告します。そのにジニョンが現れて中宗王を人質にしますが、ムルゲがジニョンの部下を壊滅させます。ジニョンは火矢で対抗し、弱ったところを領議政はムルゲを捕獲、「私が王である」と部下に誓わせます。

最終章:仁王山の物怪(ムルゲ)と結末

ユンは中宗王を護衛兵に任せて、ムルゲを四方に囲まれた調隼房に誘い込みます。ミョンは村から避難してきた民に宮殿の中にムルゲがいると教えます。民もミョンの助言を信じて門を閉めようとした時、領議政が阻止します。

領議政はムルゲを外に出そうとしていましたが、ミョンが事件の黒幕であると話すと民は激怒して、宮殿に閉じ込めます。領議政は「まだ餌がある」と民を指し示しますが、領議政はムルゲに喰われます。

次のターゲットに民を襲うとしますが、閃光弾に反応したムルゲはユンに向かっていきます。ユンは音を立てて逃げながらミョンに火薬を仕掛けたら連絡するよう指示します。

一方、ジンとホはジニョンと対峙して倒そうとしますが、ホがジニョンと争っていると「初めてあった日は?」と問うと同時に弓を放ちます。ホは弓矢を躱してジニョンの首を貫きます。

ユンはムルゲを調隼房に誘い込むことに成功し、火薬に火を点けて逃げ出しますが、ムルゲが飛ばした扉が導線を切断して消えます。そこでユンが自ら火を点けてムルゲを倒すことができましたが、ユンも爆発に巻き込まれて命を落とします。

多くの民が駆けつけてユンの死を確信している中、僅かの物音に気付いたミョンが調隼房の隙間でユンを発見します。ユンに「私を残して死なないんでしょ」と親子の再会を喜びます。

その後、中宗王は冒徳宮に移し、景福宮に戻るまで3年掛かります。ユンは内禁護将の職を断り、ミョンをホに託してソンと共に旅に出発するのでした。

 

以上、映画「ムルゲ 王朝の怪物」のネタバレでした。