映画「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」の感想とネタバレ

映画「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」鑑賞終了。

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映画「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」の見どころ

ハーレイ・クインの華麗なるアクションシーン

・本編に隠された映画パロシーン(ゴッド・ファーザーⅡ、紳士は金髪がお好きタクシードライバー)

・エンディング後のハーレイ・クインの意味深なセリフ


映画「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」の登場人物

・ハーリーン・クインゼル / ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)

本作の主人公。元精神科医だったが、犯罪王ジョーカーと恋に落ちて道を踏み外してしまった。彼によってエース・ケミカル社の化学薬品プラントに突き落とされて、女道化師ハーレイ・クイーンとして新たな人生を送る。しかし、ジョーカーと破局したことで、自身に恨みを持つ街中の悪党から命を狙われることになる。

・ダイナ・ランス / ブラックキャナリー(ジャーニー・スモレット=ベル)

ローマンが経営するバーの歌姫で、格闘技の腕前を見込まれてシオニスの部下の代わりに、運転手兼ボディーガードとなる。前任の運転手がレニーに情報を流していた内通者であったため、レニーからローマンへの内通を依頼される。

・レニー・モントーヤ(ロージー・ペレス)

ゴッサム市警のベテラン刑事で、過去に何度も功績を上げているが、その全て他人の手柄にされており、未だに昇進できずにいる。

・ヘレナ・バーティネリ / ハントレス(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)

謎めいた殺し屋。彼女自身は「ハントレス」を名乗っているが、他者からは「クロスボウ・キラー」と呼ばれている。

カサンドラ・ケイン(エラ・ジェイ・バスコ)

ゴッサムシティのスラムで生きる少女で、ダイナと同じアパートに住む夫妻に引き取られた孤児。スリの常習犯で、レニーとも顔なじみ。

・ビクター・ザーズ(クリス・メッシーナ)

シオニスの忠実な右腕で、その命令に従い、ナイフを使ったむごたらしい殺人を働く性格をしている。殺人は人間を解放する行為と信じている。

 ・ローマン・シオニス / ブラックマスク(ユアン・マクレガー)

かつては化粧会社ヤヌス・コープの重役だったが、現在はナイトクラブの経営する裏社会の実力者。残忍極まりない性格で「仮面」に執着して他人の皮を剥ぐ拷問を好む。

映画「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」のネタバレ

第1章:序章

ジョーカーと破局したハーレイ・クイン(本名:ハーリーン・フランシス・クインゼル)は、タンクローリーで二人の思い出のエース・ケミカル工場を爆破して独立を果たします。そして、新しい恋人であるハイエナのブルースと出会います。

4分前、マフィア抗争の現場を検証をしていたゴッサム市警のベテラン刑事、レニー・モントーヤは大きな爆発音を聞きます。その現場に駆け付けるとネックレスを発見し、レニーはハーレイ・クインがジョーカーと別れたと察します。

ブラックマスク(本名:ローマン・シオニス)はゴッサムの裏社会の実行者として君臨していました。ローマンはミスター・キオとその家族をあることがきっかけで宙吊りにして顔の皮を剥いで殺します。そして、次のターゲットにハーレイ・クインを排除しようと目論んでいました。

一方、ハーレイ・クインと言うと二日酔いで朝飯のことで頭がいっぱいで、サルが作るエッグサンドを食べようとしていました。その時、ゴッサム市警に取り込まれます。

第2章:ハーレイとレニーの災難

ゴッサム市警に追跡される6時間前、ハーレイはローラー選手(恨み:鼻骨折)とラルフ・マーレ(恨み:弟がハイエナの餌)、シオニスの運転手(恨み:下肢の軽傷)、さらにレニーに追跡された挙句、好物のエッグサンドを落とします。ハーレイはゴミを囮にして逃げ出した先にハッピー(恨み:顔に落書き)と遭遇して反論するも「お前がやらせた」と殺そうとした時、ハーレイを狙った矢がハッピーに刺さります。そこにレニーが現れて、ハーレイは停戦を提案します。

レニーは今回のマフィア抗争の裏にはバーティネリ家の襲撃事件が関わっていると半年以上の捜査で判明していましたが、上からの圧力で捜査権を横取りされます。しかし、レニーは情報屋ダイナからカサンドラがダイヤモンドを持っていると情報を入手します。同刻、ハーレイはカサンドラからダイヤモンドを奪うべくゴム弾で武装してゴッサム市警を襲撃します。

それは今から15年前、バーティネリ家は何者かに襲撃されて、30カラットのダイヤモンドが消息不明になります。そのダイヤモンドの中には秘密口座の鍵が隠されていました。

第3章:シオニスとダイヤモンド

 1週間前、ブラックマスク・クラブで働くブラックキャナリー(本名ダイナ・ドレイク)はキラーボイスの歌姫で、シオニスから小鳥ちゃんと呼ばれていました。しかし、自由な行動は許されずシオニスの監視下にいました。

シオニスは金獅子会のボスであるミスター・キオに幻のダイヤモンドを手に入れて、一緒にゴッサムを支配しようと取引をしますが、ファミリーを重んじるミスター・キオと絶対服従とするシオニスの意見が対立します。そして、ミスター・キオは手助けは不要と断ります。

ダイナは酔いつぶれたハーレイを拉致しようとしている男たちを目撃し、格闘技で倒していきます。その雄姿を見たシオニスはいたく気に入りダイナをシオニスの専属運転手に任命します。

ダイナはシオニスに呼び出され、ビクターと共にエース・ケミカル工場を爆破したハーレイを捕まえるよう命令します。さらにシオニスは彼らにダイヤモンドを渡しましたが、窃盗常習犯のカサンドラ・ケインに盗まれます。ダイナはカサンドラを捕まえようとします。カサンドラゴッサム市警に連行される中、ダイヤモンドを飲み込み証拠隠滅をします。

ビクターはシオニスにダイヤモンドが盗まれたと報告すると激怒します。そこでダイヤモンドを取り戻すまでハーレイを殺してみてはと提案します。

ハーレイはシオニスに「シオニスの手下が先に見つけたら殺せばいい」とダイヤモンドの捜索に協力すると命乞いをします。

するとハーレイに「12時までにダイヤモンドを見つけなければ、顔を剥いで酢漬けにする」と脅します。さらにシオニスはカサンドラに50万ドルの賞金をかけて、街中の賞金稼ぎに知らせます。

ダイナはレニーに必死で連絡を取り、カサンドラを救おうとします。

 

以下、映画「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」の完全なネタバレになります。

第4章:ハーレイとカサンドラの出会いと裏切り

ハーレイはゴッサム市警を襲撃し、留置場にいるカサンドラを連れ出しだしましたが、囚人や賞金稼ぎに襲われます。ハーレイは格闘技や金属バットを駆使して応戦しているとレニーと対峙します。

レニーから逃げ切った二人。カサンドラは手錠を外すよう頼みますが、ハーレイは条件としてダイヤモンドを渡すよう命令します。ダイヤモンドがカサンドラの腹の中にあること知ったハーレイは食料品店で下剤を購入します。ハーレイはカサンドラに「金を払うのはマヌケ」と教えながら食糧品を盗み出します。そして、ドク(恨みなし)の店に行って匿ってもらうのでした。

カサンドラはハーレイの奔放ぶりに憧れて弟子入りを志願し、ハーレイもカサンドラに場が移ってしまいます。

その最中、ドクの店に女が現れてハーレイ・クインの居場所を聞き出そうとします。

その女の名は、バーティネリ家の唯一の生存者であるヘレナ・バーティネリでした。ヘレナは家族の復讐のために暗殺者の訓練を受け、犯罪者を狩る女ハンター(ハントレス)として暗躍します。

レニーは押収したスマホを同僚に調べさせましたが、警部に違法捜査がバレて停職となり、バッジと銃を返却します。

その一方でハーレイの元にゴッサム市警が訪れて窓から逃げようとしますが、ハーレイに恨みを持つ男が爆弾を投げます。ハーレイはカサンドラを守り切りましたが、ハイエナのブルースが行方不明になります。ハーレイはドクの生存を確認したものの通報したのがドクだと知ります。ドクは新しい店を開店できる資金を提供されてハーレイを売ったのでした。

ドクにも裏切られて人間不信に陥ったハーレイはシオニスに「子供を渡す代わりに、あたしを狙う連中を追い払って」と頼み、1時間後にマイル遊園地のブービートラップで会う約束をします。

ダイナはレニーに取引場所をメールし、ザーズと共に取引先に向かっていましたが、レニーとのメールによりシオニスを裏切っていたことが明るみになります。

ザーズがシオニスに「女が裏切った」と報告すると「まだ殺すな。私が行く」と返答します。

最終章:シオニスとの最終決戦と結末

ハーレイはカサンドラをトイレに監禁して立ち去ろうとします。するとレニーが目の前に現れて捕まえようとしますが、ハーレイは「エッグサンドの恨み」と言わんばかりに窓の外に突き落とします。同刻、ダイナがザーズと現れてカサンドラを助けようとします。ザーズはダイナに腹を引き裂いてダイヤモンドを取るよう命令しますが、子供だからと断るとダイナは殺そうとします。しかし、ヘレナが放った矢により死亡します。

ヘレナは彼女らにバーティネリ家の襲撃事件の生存者で、家族を皆殺しにした実行犯ガランテとその手下、そしてビクター・ザーズを殺したと白状します。

ヘレナは復讐を終えて立ち去ろうとしますが、レニーが制止します。レニーはガランテの資金源はシオニスから提供されていること、カサンドラ(ダイヤモンド)を渡したとしてもシオニスに殺されること、ダイヤモンドはシオニスを倒すことができる鍵であると説明します。

シオニスは多くの手下を集めて、カサンドラ以外の人間を抹殺しようとしていました。

状況を把握したハーレイがワンチームで危機を乗り越えようと提案すると彼女らは了承します。

シオニスの手下に対して、得意分野の武器を駆使しながら倒していきます。しかし、圧倒的な戦力差と武器の数で窮地に陥りますが、ダイナのキラーボイスで手下を一蹴します。

ハーレイはカサンドラを救出すべくヘレナが運転するバイクに捕まり、シオニスを追跡します。ファウンダース桟橋に逃げ込んだシオニスはハーレイに「お前の命を守れるのは私だけだ。お前は一人では生きらえない」と話す一方で、彼女は「あんたは人を恐怖で支配しているだけ」と揶揄します。

カサンドラを人質にしたシオニスでしたが、「あんたの物を盗んだ」と指輪を目の前に出し、気を取られたシオニスの一瞬の隙をついてハーレイは一撃を加えて桟橋の下に落下させて葬ります。

レニーは上司から事件の手柄を横取りされて刑事を辞職します。ダイヤモンドの隠し口座の資金を利用して悪党退治チーム「バーズ・オブ・プレイ」を結成します。

ハーレイはダイヤモンドを元手にイースト・エンドで新たなビジネスに着手、ブルースは中華街で発見します。そして、カサンドラと共にエッグサンドを食べながら去っていくのでした。

以上、映画「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」のネタバレでした。

映画「弥生、三月~君を愛した30年~」の感想とネタバレ

映画「弥生、三月~君を愛した30年~」鑑賞終了。

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映画「弥生、三月~君を愛した30年~」の見どころ

・3月(弥生)を主軸に構成されたストーリー

・波乱に満ちた弥生と太郎の人生

映画「弥生、三月~君を愛した30年~」の登場人物

・結城弥生(波瑠)

太郎とサクラの親友で太郎への恋心を密かに抱きつつも、親友サクラのためにその想いを隠す。

山田太郎(成田凌)

弥生の幼馴染で弥生に恋心を抱いているが、その想いを伝えられずにいた。

・渡辺サクラ(杉咲花)

太郎と弥生の親友で温かい目で二人を見守る。故人。

・あゆむ(岡田健史)

太郎の息子で幼い頃に出会った弥生の影響で教師を目指している。

・白井卓磨(小澤征悦)

弥生の夫で歯科医院を経営している。

中村奈美(岡本玲)

太郎の妻であゆむの母親。

・木山(夙川アトム)

弥生とサクラの担任教師。

・結城冬樹(矢島健一)

弥生の父親。

・結城早苗(奥貫薫)

弥生の母親。

・渡辺雅人(橋爪淳)

サクラの父親。

・山田真里亜(黒木瞳)

太郎の母親。

 

映画「弥生、三月~君を愛した30年~」のネタバレ

第1章:山田太郎と結城弥生の出会いとサクラの願い

1986年3月1日、高校1年の冬の朝。山田太郎は学校へ向かうバスを全力で追いかける結城弥生の姿に目を奪われます。太郎が教室に入ると、黒板に「W.S.はAIDSに感染してます」と書かれていました。”W.S."は太郎と弥生の親友である渡辺サクラで、弥生がクラスメイトを問い詰めても黙るばかりでした。木山に話してもサクラのいじめについて黙認しようとしていました。そこで弥生はAIDSに感染してないことを証明するため、サクラにキスをするのでした。

1987年3月2日、太郎はサッカー部のエースとして活躍し、サクラは彼がゴールを決める姿に元気づけられていました。いつしか太郎に想いを寄せていましたが、難病で長く生きられないことを悟ったサクラは弥生に説得されても告白を躊躇していました。

1987年3月3日、弥生はサクラのお見舞いに訪れて、今から100年前にヘレン・ケラーの元にアン・サリヴァンが訪れた記念日として「奇跡の人」を薦めます。それはヘレン・ケラーのような奇跡が起きて欲しいと弥生なりの願いが込められていました。そこに太郎が遅れて到着し、弥生に促されてサクラが告白するも二人を見て「弥生とサンタには、今のままでいて欲しい」と話します。そして、弥生に来年の卒業式に一緒に出ると約束をするのでした。

1988年3月4日、弥生と太郎は高校の卒業式を迎えます。しかし、サクラは亡くなっており、両親はサクラが好きだった曲である坂本九の「見上げてごらん夜の星を」を流します。卒業式の帰り際、太郎は大学に行かずプロリーグを目指し、弥生はサリヴァン先生のような教師になると宣言します。そして、太郎は弥生に「40歳で独身なら結婚しよう」と告げます。

第2章:山田太郎の結婚と結城弥生の婚約

1996年3月5日、太郎は新婦奈美と結婚して、二人の間に赤ん坊を授かっていました。太郎はJリーグ選手として活躍している一方で、どのチームにも所属していませんでした。弥生は25歳で教員試験に合格して教師になる夢を叶えましたが、太郎に対する恋心は残っていました。

1995年3月6日、教員試験に合格した弥生はサクラの墓参りに行き、墓の前で太郎への気持ちを打ち明けます。一方、太郎は父親になる自信がなく、奈美と夫婦喧嘩していると弥生から電話が掛かってきます。弥生は太郎の部屋に奈美がいることが分かり、焦って切ってしまいます。太郎は夜行バスに乗る弥生の姿を見つけて追いかけますが、間に合いませんでした。

2000年3月7日、太郎が4歳になった息子のあゆむとサッカーをしていると、先方から来期の契約はしないと電話がかかってきます。それは戦力外通告を意味していました。太郎はその弾みで誤った方向にサッカーボールを蹴ってしまい、あとを追いかけたあゆむの前にトラックが突っ込んできます。太郎はサクラの墓の前で息子が軽傷であったと報告する一方で、サッカー選手としても才能のなさに嘆くのでした。

2001年3月8日、怪我で選手生命を絶たれ、奈美と離婚した太郎がサクラの墓にいると弥生を見つけます。そこへ弥生がサクラに結婚報告をしに婚約者の白井卓磨と共に現れますが、咄嗟に二人から離れてしまいます。卓磨は歯科医院を経営をしていて弥生の人生も順風満帆と思いきや、弥生の父冬樹の看病と東京での仕事の板挟みになっていました。卓磨は親子として自身で介護をしてはと転居を提案します。

2009年3月9日、父の介護のため15年ぶりに宮城に戻り、真理亜が経営する「山田屋」を訪れて太郎の所在を聞きます。太郎が仙台に住んでいると判明し、部屋を訪れると体たらくな生活をしていました。弥生は太郎に中学生になったあゆむに会わせようと偶然転がってきたボールを借りて、サッカーをさせます。その後、太郎は弥生を帰らせたくないのか「ずっとこうしたかった」と一夜を過ごしてしまいます。

第3章:結城弥生の過去と代償

2011年3月11日、弥生は卓磨に「大学の友人と飲んだ」と偽り、そのまま学校へ行くと連絡します。そして、午後2時46分に東日本大震災が発生し、弥生は生徒を高台へと避難させて卓磨を探しに行きます。太郎が弥生を探すも手がかりが見つかりませんでした。

2011年3月14日、太郎が弥生を探しているとある病室から「アイツのせいで人生がめちゃくちゃになった」と恨み節を漏らします。その正体は弥生の父冬樹で、彼女にとって忌々しい存在でした。

日は遡り、21年前の1990年3月15日、東京の大学に通う弥生が帰省すると、実家は借金で差し押さえられていました。冬樹は借金をチャラにしようと弥生に結婚を強要しますが、アルバイトをしてでも大学に行こうとします。

1991年3月16日、弥生は父が決めた相手と結婚式を挙げようとした時、太郎が乱入して妨害します。冬樹を羽交い絞めにし、弥生に教師の夢を諦めるのかと語りかけて悩む中、従業員の手違いで坂本九の「見上げてごらん夜の星を」が流れます。すると弥生は何かを決意して男性に結婚を断って立ち去るのでした。

2011年3月17日、真理亜から弥生が見つかった連絡を受けて駆けつけると、そこは遺体安置上で卓磨は近所の子供を守るように亡くなってしまいました。卓磨の両親から東京にいれば助かったと蔑まされ、教師を辞めようとしていました。さらに弥生は太郎に「アンタといるとサクラのことを思い出して辛くなる」と言って去ります。

1999年3月18日、東京で歯科医院として働く卓磨は、患者として通院する弥生のことが気になっていました。ふとした会話をきっかけに、弥生はサクラのことを話し、その後、二人は親しくなっていくのでした。

 

以下、完全な映画「弥生、三月~君を愛した30年~」のネタバレになります。

第4章:結城弥生の再会

2014年3月20日東日本大震災で卓磨を亡くしたショックから教師の仕事を辞めて、本屋でアルバイトをしていると太郎からメールが届きます。一緒にLINEをやらないかのメールを読みますがすぐに消去します。

2015年3月21日、太郎は仙台で、少年サッカーのコーチをしていました。弥生のことはずっと気にかけており、メールの返信がないことを心配していました。

2016年3月22日、弥生が働いていた本屋が閉店となり、無気力のまま本屋から家へ帰るためバスに乗ろうとしますが、乗り遅れます。

2017年3月23日、弥生は寝たきりになった冬樹の看病をしていました。しかし、冬樹は結婚式から逃げたことを根に持っていました。それでも弥生は黙々と冬樹の介護を続けるのでした。

2018年3月24日、冬樹がこの世を去り、持ち物を片付けて病室を去ります。

2018年3月25日、弥生はサクラの墓前で「もうここに来れないかも」と呟いていると太郎が現れて隠れます。その時、一枚の桜の花びらが弥生の手の中に舞い降ります。

2020年3月26日、息子のあゆむは24歳となり教師をしていました。母が再開した定食屋で、太郎はサクラの父から、サクラが死ぬ前に弥生と太郎の結婚式のために録音したカセットテープを渡します。

2020年3月27日、太郎は弥生を探すため、前に住んでいたアパートの大家に聞くと高田馬場にいることが判明して捜索を開始しますが、街の人の多さに途方にくれます。

3月28日、弥生が本好きだったことから古本屋に行くと再会しますが、彼女は逃げます。あとを追うも姿を見失ってしまい、立ち去ろうとした瞬間に坂本九の「見上げてごらん夜の星を」が流れます。そして、太郎は弥生にカセットテープを渡して去ります。駅でカセットテープを聞くと二人に対する感謝の言葉だけでなく、太郎と弥生が両想いで太郎を弥生に託すメッセージでした。

最終章:山田太郎と結城弥生の決意

3月29日、弥生は地元へ帰り、バスに乗ろうとする太郎を追いかけてカセットテープを太郎に返却します。その反面、太郎には新たな問題が発生していました。それはあゆむが「彼女に触れると福島の放射能で感染する」と虐めていた生徒に注意をして謝罪させると、保護者から苦情を言われたことがきっかけで教師を辞めさせられようとしていました。

二人が学校へ行くと多くの保護者に意見陳述を求められていました。他の教員が穏便に済ませるようにと宥める中、あゆむはクラスメイトの前でいじめがあったと話し、「それは弱いからです、強くならなければならない。人を傷つけるよりも幸せになってほしい」と語るも生徒はあゆむに対して、"辞めろコール"を連発します。その時、弥生が怒鳴りながら「こういう大人になろうと思わないの」と反撃、教師に連行される中、あゆみに「教師を辞めるな」と激励します。

3月30日、弥生と太郎はサクラの墓を訪れ、高校時代の時にサクラにキスをして黙らせた弥生に恋をしたと告白をします。そして、坂本九の「見上げてごらん夜の星を」を歌いながら去るのでした。

 

以上、映画「弥生、三月~君を愛した30年~」のネタバレでした。

映画「ムルゲ 王朝の怪物」の感想とネタバレ

映画「ムルゲ 王朝の怪物」の鑑賞終了。

 

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映画「ムルゲ 王朝の怪物」の見どころ

・映画「王宮の夜鬼」のようなストーリー

・リアリティーのあるムルゲの描写

・キム・ミョンミンのアクションシーン

映画「ムルゲ 王朝の怪物」の登場人物

・ユン・ギョム(キム・ミョンミン)

・ミョン(イ・ヘリ)

・ホ宣伝官(チェ・ウシク)

・ソン・ハン(キム・イングォン)

・ジン(パク・ソンウン)

・中宗王(パク・スヒン)

・領議政(イ・ギョンヨン)

 

映画「ムルゲ 王朝の怪物」のネタバレ

第1章:仁王山の物怪(ムルゲ)の噂とユン・ギョムの過去

朝鮮・中宗22年(1527年)6月25日、国が疫病が蔓延する中、宮廷の背後にそびえる仁王山(イナンサン)の物怪(ムルゲ)が現れると言う噂が流れます。

ムルゲと遭遇した人間は逃げおおせても疫病にかかり悲惨な死を迎えると言います。民衆が恐怖と混乱に陥る中、それに乗じて11代中宗王の失権を目論む陰謀が密かに計画されます。

ユン・ギョムの娘ミョンは不審な男を見つけて問い詰めると、「将軍に会いに来た」と話します。その将軍こそが朝鮮最強の武官、ユン・ギョムだったのです。

ユンはホ宣伝官に対して、権力を失いつつある王と疫病に苦しむ民を救って欲しいと懇願するも朝廷から追放された過去から断ります。

ユンが内禁護将だった頃、国は疫病の蔓延を防ぐため民衆を皆殺しにしていました。その中で唯一生存していた少女をユンが助け出して宮廷に届けますが、多くの武官は蔓延する前に始末すべきと賛同する中でユンは疫病にかかっていないと反論します。

彼らはユンも殺害しようとしますが、中宗王は二度と宮廷に立ち寄るなと命令し、内禁護将を辞めさせます。

第2章:仁王山の物怪(ムルゲ)の討伐

ユンは疫病に苦しむ民衆を救うため長年の同僚であったソン・ハンと弓矢の腕前と医術の知識を持つ愛娘ミョンと仁王山に出発します。

仁王山ではムルゲを鎮めるべく儀式をしていると何者かに襲われます。現場を訪れると遺体には刀で斬られた跡があり、目撃した少女は「ムルゲはいた」と答えるだけでした。少女の行動に不審に思ったユンはあとをつけると男が何かを渡していました。

ユンが少女を問い詰めると「ムルゲを見たと言えば食べ物をくれる」と嘘をついていました。ソンが男を追いかけるも馬に乗って立ち去ります。

その時、悲鳴が聞こえた場所に行くと男が「ムルゲが出た」と呟いて死亡します。ミョンはホと検死を開始する中、ホは検死に協力した理由を聞くと「育ちがいいんです」と答えます。ミョンは医者になるのが夢で医学書ばかり読んでいました。

ユンはソンと現場検証していると人間の仕業ではないかと疑問視します。その証拠に身体には傷があったのにもかかわらず、千切れた手足には傷がありませんでした。ユンは鏑矢で射られたのではと推測します。

ユンは行商の男の遺体を持ち帰って調べてみると身体にはできものと膿胞ができていました。さらに行商の仲間も行方不明になっていること、ネズミを捕まえてムルゲの血液で実験してみると1時間で膿胞が現れて死亡します。ユンはムルゲが感染源だと判断します。ユンは中宗王にムルゲがいると説明するも「ムルゲは幻想だ」と信じませんでした。

第3章:捜索隊の編成と裏切り

中宗王はムルゲが現実にいるかどうか捜索隊を編成させようとしますが、武官は捜索している間に国が侵略される恐れがあると反対をしますが、民の不安を取り除くためムルゲを探すべきだと命令します。

中宗王はユンをリーダーに任命として、人員100名を民の中から選ばせます。宮廷の武官は民を食糧を引き換えに軍役で働かせようとしますが、ユンは子供や高齢の男性を捜索隊から外していきます。その中にはミョンがいましたが、帰らせようとします。

領議政は捜索隊の前に現れて、「民でも失敗すれば王の信頼は失墜する。ムルゲが襲ってきても逃げるな」と忠告します。

仁王山で捜索するも何も手がかりを得ることが出来ず、疲弊した民を休ませようとしたユンとソンに反して、領議政は小心者だと煽り、ムルゲが夜に現れる習性を利用して捜索を続けるべきと対立します。ユンは悩んだ挙句、ユンと領議政と二手に分かれてムルゲの捜索を開始します。

ユンは血だまりと大きな足跡を見つけ、それは谷に向かって続いていました。

一方、領議政の部下ジニョンは民を皆殺しにします。最初からムルゲの存在を信じておらず、朝廷を立て直す国事を再開するための大義名分が欲しいだけでした。

彼らはムルゲがいたと偽って火矢を上空に射って知らせます。ユンが出発しようとした時、領議政の別部隊が民を殺していきます。ユンはミョンに伝えるよう命じますが、ミョンとホは捕まります。ミョンに向かってジニョンは、13年前の疫病蔓延の実行者であると自白して谷底に落とします。幸いにも岩の隙間にロープが引っかかります。

 

以下、完全な映画「ムルゲ 王朝の怪物」のネタバレになります。

 

第4章:仁王山の物怪(ムルゲ)の襲撃

ジニョンはムルゲが現れて捜索隊が壊滅したと伝えようとした時、谷底からムルゲが現れます。彼らは弓で対抗するも圧倒的な体格で命を落としていきます。ユンとソンは脱出、ミョンとホは谷底に辿り着くと血だまりと遺体がありました。

ユンが都が襲われる前に中宗王に伝えようとした瞬間、物音が聞こえます。その物音は捜索隊の生存者で、ムルゲの唾液には疫病を治す効果があり、血液を浴びれば死に至ると教えます。

その時、ムルゲがねぐらに戻ってきて死体を貪っていました。ユンは石を投げて水中に飛び込みます。ジニョンはムルゲの存在を領議政に報告するも信じませんでした。

逆に疫病を防ぐべく村に出て都を炎の海にするよう命令し、例えムルゲがいたとしても軍事利用して中宗王を壊滅させようとして目論んでいました。領議政は村を燃やして、民は光化門へ避難します。

四人は暗溝に流れ着きます。そこは宮殿の地下の水路で案内させると調隼房に到着します。調隼房は燕山が珍獣を好んで宮中の地下で飼育していました。調隼房の奥には異種交配によって生まれた化け物もいました。

男性は珍獣に餌をあげる役職を命じられ、谷底にいたムルゲは輝く瞳(チョロン)と名付けて可愛がっていました。しかし、燕山が廃位になると領議政は一匹残らず処分して幼いチョロンを逃がしますが、感染した死体を食べて凶暴化します。男性はムルゲを捕らえるべく檻の中に入って囮になって襲われます。

ムルゲから命からがら逃げきったユンは中宗王の元を訪れて地下のムルゲが疫病の感染源であると報告します。そのにジニョンが現れて中宗王を人質にしますが、ムルゲがジニョンの部下を壊滅させます。ジニョンは火矢で対抗し、弱ったところを領議政はムルゲを捕獲、「私が王である」と部下に誓わせます。

最終章:仁王山の物怪(ムルゲ)と結末

ユンは中宗王を護衛兵に任せて、ムルゲを四方に囲まれた調隼房に誘い込みます。ミョンは村から避難してきた民に宮殿の中にムルゲがいると教えます。民もミョンの助言を信じて門を閉めようとした時、領議政が阻止します。

領議政はムルゲを外に出そうとしていましたが、ミョンが事件の黒幕であると話すと民は激怒して、宮殿に閉じ込めます。領議政は「まだ餌がある」と民を指し示しますが、領議政はムルゲに喰われます。

次のターゲットに民を襲うとしますが、閃光弾に反応したムルゲはユンに向かっていきます。ユンは音を立てて逃げながらミョンに火薬を仕掛けたら連絡するよう指示します。

一方、ジンとホはジニョンと対峙して倒そうとしますが、ホがジニョンと争っていると「初めてあった日は?」と問うと同時に弓を放ちます。ホは弓矢を躱してジニョンの首を貫きます。

ユンはムルゲを調隼房に誘い込むことに成功し、火薬に火を点けて逃げ出しますが、ムルゲが飛ばした扉が導線を切断して消えます。そこでユンが自ら火を点けてムルゲを倒すことができましたが、ユンも爆発に巻き込まれて命を落とします。

多くの民が駆けつけてユンの死を確信している中、僅かの物音に気付いたミョンが調隼房の隙間でユンを発見します。ユンに「私を残して死なないんでしょ」と親子の再会を喜びます。

その後、中宗王は冒徳宮に移し、景福宮に戻るまで3年掛かります。ユンは内禁護将の職を断り、ミョンをホに託してソンと共に旅に出発するのでした。

 

以上、映画「ムルゲ 王朝の怪物」のネタバレでした。

映画「仮面病棟」の感想とネタバレ

映画「仮面病棟」鑑賞終了。

 

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映画「仮面病棟」の見どころ

・シンプルに作られたストーリー

・ピエロの男と川崎瞳の関係性

・籠城事件に隠された真相

映画「仮面病棟」の登場人物

・速水秀悟(坂口健太郎)

事件当日に勤務を代わった一夜限りの当直医

・川崎瞳(永野芽郁)

仮面の凶悪犯に撃たれ拉致された女子大生

・ピエロ面の凶悪犯(???)

拳銃を所持し田所病院に籠城した凶悪犯

・田所三郎(髙嶋政伸)

田所病院の院長

・東野良子(江口のりこ)

清廉潔白で常に冷静な看護師で病院内を熟知している

・佐々木香(内田理央)

院長に常に付き添う看護師で寿退社が決まっていた

・小堺司(大谷亮平)

当直を交代した速水の先輩医師で洋子の兄で速水の婚約者

国平義央(小野武彦)

復権に燃える元内閣総理大臣

・菜緒(朝倉あき)

瞳の姉で母親代わりだったが、交通事故で死亡

・金本(鈴木浩介)

事件を追う刑事である人物の取り調べを行っている

・角倉(丸山智己)

警視庁検査一課管理官

 

映画「仮面病棟」のネタバレ

第1章:冒頭

冒頭、刑事がある人物を取り調べていました。

金本は田所病院で発生した人質立てこもり事件の昨日の夜(午後10時10分)の行動を話すよう言われます。その人物は人質立てこもり事件の唯一の生存者でした。

第2章:田所病院の籠城事件発生

5年目の見習い外科医の速水秀悟は、田所病院に勤める速水の先輩小堺司の代わりに当直勤務して欲しいと頼みます。

速水は司の妹洋子とは恋人同士で妊娠をしていましたが、前方不注意のトラックに追突されて失います。司は洋子のためにも仕事に復帰して貰いたい願いもありました。

田所病院は元々精神病院で、入院しているのは寝たきり患者ばかりでした。速水は東野良子に病院を案内されます。1階の手術室は鎖で縛られて何年も使用されていませんでした。2階は外来透析で使用し、3階と4階は病室で64のベットは満員で患者の名前の中には"世田谷09"や"渋谷13"などの名札がありました。5階には院長室と資料保管室があるだけだと説明されます。

同日、コンビニで強盗が発生して若い女性が拉致されます。その最中、速水は東野に呼び出されて1階に行くと若い女性がわき腹から血を流して倒れていました。

その女性に状況と聞こうとしますが、「痛い」と呟くだけでした。その時、背後から仮面の男が「俺が撃ったんだよ」と白状します。

ピエロの男は手術するよう命令するも田所病院の設備だけでは銃創を治療できませんでした。しかし、医者なら治療は可能だと脅し、東野に手術室を開けさせて手術を成功させます。その背後で院長の田所三郎がゴルフクラブを持って捕まえようとしますが、逆に殴り倒されます。

三郎はお金を渡して外に追い出そうとしますが、ピエロの男は警察が来ると拒否します。速水たちの携帯電話と田所病院の鍵を没収して鎖をかけて閉じ込めて、「鉄格子を閉めてエレベーターを監視する」と警告します。

電話線も切断され外部からへの連絡は不可能、三郎は病院にいる以上院長の指示に従うよう命令します。

第3章:捜査開始

女性の名は川崎瞳、速水が状況を聞くとコンビニに入ろうとして逃げて撃たれたと証言します。速水は「撃たれたのに傷が浅かった。運が強かった」と励まします。すると瞳が声を聞いて病室に駆けつけると男性の縫合された糸が切られていました。速水は院長を探しましたが、見当たりませんでした。三郎は4階の患者を診ていたと話し、その男性は3日前に手術をしたばかりの患者で、封鎖された手術室は緊急の時のみ使うと説明します。

三郎の行動に不審を感じた速水はファイルを調べるとその男性は"新宿11"で脳出血の後遺症で寝たきりでした。手術の時間も午後23時15分で終了したのは午前3時3分と短すぎました。手術を担当したのは三郎で、同伴者として佐々木と東野がいました。

さらにファイルを調べていると手紙を発見し、"3階の新宿11、4階の池袋08、川崎13"と書かれていました。彼らも夜中に緊急手術をして、しかも同じ人間が担当していました。速水は「手術室のことを嘘をついていた。この病院には何かある」と語ります。

速水は徘徊中の患者と遭遇し病室に戻していると、犯人は5階から降りていることに気付き、院長室に行くと荒らされていました。資料保管室は鍵が掛かって開きませんでしたが、三郎と佐々木が「今まで問題もなかった」と会話をしながら資料保管室へと消えていきます。

その隙に逃げ出そうとしますが、東野と遭遇してしまい、部屋を荒らした犯人と疑われてピエロの男の仲間であると言い掛かりをつけます。そこに仮面の男が現れて金目のものを探していただけと白状し、さらに速水は仲間ではないと話します。

第4章:川崎瞳の過去と殺人事件

速水が瞳と他愛のない話をしていると瞳は「私の大切な人を亡くしました」と語り、速水の気持ちを汲みます。瞳は子供の頃に両親を亡くして、姉が母親代わりでした。親戚の男に虐待されながらも姉は瞳の身代わりとなって助け、高校にも行かず瞳のために一日中働いていましたが、瞳と共に交通事故に巻き込まれて姉を失います。

その時、東野が瞳に耳元で何かを囁いていました。速水が聞くと「アイツじゃない。気を付けて」と答えるだけでした。

ピエロの男は瞳を拉致をしようとして速水が止めようとしますが、殴られて意識を失います。意識を取り戻した速水は、瞳を解放するよう隠してあった携帯電話で警察に通報すると脅します。それは速水の演技でピエロの男は「やってみろ」と迫りますが、速水は「その時はお前も終わりだ」と言い返します。するとピエロの男は瞳を解放するのでした。

同刻、佐々木も悲鳴が聞こえて駆けつけると東野がナイフで殺害されていました。

佐々木が警察に通報しようとしますが、三郎が警察に通報することを止めます。速水は東野の血が乾いていたことから発見される前に殺されていたのではと推理します。そして、東野の「アイツだけじゃない」の会話からピエロの男の他に共犯者がいるのではと考えます。

第5章:脱出開始

瞳はピエロの男から南京錠を鍵を奪っており、速水は音楽を囮にして時間稼ぎをします。速水は瞳を裏口に逃がして警察に通報するよう指示し、速水は手術室に向かいますが、電話線は切断されていました。そこに瞳が現れて裏口が針金で脱出不可能であると話すのでした。

手術室で瞳が床に引きずった跡を見つけて壁を動かすとエレベーターが現れます。そのエレベーターは資料保管室に繋がっており、さらに床にキズを見つけて棚を開けると男性が寝ていました。その男性は術後患者で腎臓が移植されていました。

すると三郎が"新宿11"から違法に腎臓を移植したと白状するのでした。三郎は生き残る価値のある患者を選別し、電話線は三郎が何が起きるか分からないからと切断していました。三郎は速水にお金を渡して口止めすると速水は「彼女にも充分なお金をお願いします」と条件を呑むのでした。

そこにピエロの男が説明するよう強要します。三郎が「VIP用の特別病棟室だ」と説明していると警察が到着します。ピエロの男は速水は連絡係に任命され、警察に死者が出たこと、犯人が警察と会話する気がないと話します。

警察の突入準備が進む中、三郎は"アレ"を手術室で見つけて佐々木に処分させようとします。佐々木は三郎に「口止め料を貰うから」と言い争いしていると速水と遭遇、そこにはピエロの男もいました。速水はピエロの男に院長が"アレ"を探しているとメールを見せていました。

それは違法な臓器移植を受けたリストで、その中には内閣総理大臣の国平義央がいました。

第6章:事件の真相

そして、速水が真相を語ります。警察に通報したのはピエロの男で、病院の秘密を暴くためにはリストが必要でした。まず、コンビニ強盗を全国に報道させて、その次に病院に立て籠もりリストを入手して世間に暴露しようと目論んでいました。

犯人は小堺司で洋子を皆殺しにした田所病院と速水に復讐するための犯行でした。

三郎は田所病院を守るため佐々木と昏倒したピエロの男を人質にして逃走します。速水は瞳に勇気のお守りを渡して、逃げろと言ったら逃げるよう指示します。

田所病院の患者は全て国のトップで三郎は見返りを求めていました。

速水は囮になって瞳を逃がしますが、何者かにスタンガンを当てられて意識を失います。意識を取り戻した時には生存者は速水だけでした。

川崎瞳の所在を聞きますが、「そんな女性はいない」と言うので、犯人の男は宮田勝仁で司は別現場で仕事をしていました。

宮田には祖母がいましたが、田所病院で亡くしてました。マスクの中には通信機があり、共犯者がいた可能性がありました。警察に川崎瞳がいたと話しても「そんな女性はいなかった」と言うだけで入院していた64人の患者の中にも、コンビニの外で撃たれた若い女性はいませんでした。ただ、若い女性が撃たれたと通報はありました。

警察は宮田が三郎と佐々木を射殺して自殺した怨恨による殺人で被疑者死亡のまま送検します。

最終章:事件に隠された本当の真相

速水は川崎瞳は幻じゃないと事件を考え直してみると、64人の患者の中にいたのではと考えます。"川崎13"こと川崎瞳が宮田の共犯者で、手紙は瞳が仕込んでいました。

東野が瞳に話したのは「アイツじゃない。気を付けて」ではなく、「あなたは"川崎13"じゃない」、つまり瞳は姉菜緒に変わって成りすましていたのでした。

川崎姉妹は車に巻き込まれて姉菜緒は死亡、その臓器は違法に国平に移植されます。司も関わっており、姉妹の身元に繋がるものは処分されて事件を闇に葬ろうとしている彼らに復讐を誓うのでした。

瞳は臓器を奪われた被害者で、宮田に傷を撃たせて隠蔽しようとしていました。宮田とは瞳が入院していた時に知り合い、色仕掛けで彼らの情報を引き出して協力させていました。東野は"川崎13"を探しに行こうとした時、瞳と遭遇して東野に正体がバレそうになって殺害したのでした。

速水は司のところに駆けつけるも「これは罰だ」と呟いて死亡します。

瞳は国平義央の演説中に殺害しようとした瞬間、速水が田所病院が違法な臓器提供をしていたと告発します。速水は瞳に問いながら説得するも国平を撃とうとします。その時、速水は「もう憎むのは止めるんだ」と叫ぶと瞳は何かを決意するのでした。

その後、速水は医者として勤務していると女の子にお守りが渡されます。それは瞳に渡した勇気が出るお守りで、既に姿はありませんでした。速水は寸前のところで撃つのを止めたのではと安心して診療に戻るのでした。

 

以上、映画「仮面病棟」のネタバレでした。

映画「Fukushima50」の感想とネタバレ

映画「Fukushima50」鑑賞終了。

 

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映画「Fukushima50」の見どころ

・出演俳優の迫真の演技

・リアリティーを追究した実話に基づく映画

・命を懸けた福島第一原発の男たちの戦いと人間ドラマ

映画「Fukushima50」の登場人物

 中央制御室

・伊崎利夫(佐藤浩市)

福島第一原発 1・2号機当直長

・前田拓実(吉岡秀隆)

福島第一原発 5・6号機当直長

・大森久夫(火野正平)

福島第一原発 管理グループ当直長

・平山茂(平田満)

福島第一原発 第2班当直長

・井川和夫(萩原聖人)

福島第一原発 第2班当直副長

・加納勝次(堀部圭亮)

福島第一原発 第1班当直副長

・矢野浩太(小倉久寛)

福島第一原発 第3班当直長

・本田彬(和田正人)

福島第一原発 第1班当直主任

・工藤康明(石井正則)

福島第一原発 管理部当直長

内藤慎二(三浦誠己)

福島第一原発 5・6号機当直副長

・西川正輝(堀井新太)

福島第一原発 第1班補機操作員

・宮本浩二(金井勇太)

福島第一原発 第1班補機操作員

・小宮弘之(増田修一朗)

福島第一原発 第1班補機操作員

・山岸純(須田邦裕)

福島第一原発 第1班当直主任

・小川昌弘(邱太郎)

福島第一原発 第1班主機操作員

 

緊急時対策室

吉田昌郎(渡辺謙)

福島第一原発 所長

・浅野真理(安田成美)

福島第一原発 緊急対策室総務班職員

・野尻庄一(緒形直人)

福島第一原発 発電班長

・樋口伸行(皆川猿時)

福島第一原発 保全部部長(復旧班長

佐々木明(小野了)

福島第一原発 防災安全部部長

・五十嵐則一(金山一彦)

福島第一原発 復旧班電源チーム

・望月学(天野義久)

福島第一原発 復旧班注水チーム

・福原和彦(田口トモロヲ)

福島第一原発 ユニット所長(副本部長)

 

東電本店

・竹丸吾郎(段田安則)

東都電力 フェロー

・小野寺秀樹(篠井英介)

東都電力 常務

・社長(堀内正美)

 

官邸

内閣総理大臣(佐野史郎)

内閣官房長官(金田明夫)

原子力安全委員会委員長(小市慢太郎)

原子力安全・保安院院長(矢島健一)

首相補佐官(伊藤正之)

経済産業大臣(阿南健治)

 

伊崎家

・伊崎遥香(吉岡里帆)

伊崎利夫の一人娘

・伊崎智子(富田靖子)

伊崎利夫の妻

・伊崎敬造(津嘉山正種)

伊崎利夫の父

滝沢大(斎藤工)

遥香の恋人

 

避難住民

・前田かな(中村ゆり)

前田拓実の妻


自衛隊
・辺見秀雄(CV:前川泰之)

陸上自衛隊 陸曹長

 

米軍

・ジョニー(ダニエル・カール)

在日米軍 将校

 

マスコミ

福島民友新聞記者(ダンカン)

 

映画「Fukushima50」のネタバレ

2011年3月11日午後2時46分、東北地方太平洋沖地震福島第一原子力発電所に大規模な停電が発生します。

地震の影響で停電となりますが、非常用のディーゼル発電機が作動して点灯します。従業員は免震重要棟に避難をします。

免震棟の緊急時対策室では福島第一原発所長の吉田冒郎が大津波警報を発令、すると10メートルを超える津波が押し寄せてあらゆる建物を飲み込みます。

午後3時40分、非常用ディーゼル発電機も水没して中央制御室は停電になります。

直ちに吉田はSBO(全電流電源喪失)を宣言します。

東京では東電の緊急対策本部に福島第一原発津波が発生して停電になったと伝わります。

吉田は消防車に水を入れる手配をします。一方、伊崎は中央制御室で原子炉の状況を調べるべく、あるルールを決めます。行動するときは2人1組で、1時間経っても戻ってこない場合には救助に向かうと決めます。

特に1号機は建物の劣化が激しく、メルトダウンする恐れがありました。それを阻止するには原子炉にあるバルブを開けて注水するしかありませんでした。

しかし、福島第一原発の水没と瓦礫で消防車3台は使用できない状況に陥っており、東電本店に消防車を手配します。

福島第一原発では電源を確保すべく自動車のバッテリーを集めます。

午後4時36分、総理官邸に原子力保安院院長を呼び出しましたが、東電のトップは会合で不在でした。

米国大使館では、ホワイトハウスにいる大統領に福島第一原発の危機を伝えます。

午後5時19分、管理グループ当直長大森久夫と第1班当直副長加納勝次は1号機原子炉建屋で注水できるかどうか確認するため導水管の検査に向かいます。

無事に開けることができましたが、1.2mSv/hと膨大な線量を計測します。

伊崎は1号機で何らかの異常が発生している恐れがあると判断します。

午後7時45分、内閣官房長官が記者団に原子力緊急事態を宣言します。

午後8時50分、2キロ圏内の住民に避難警報が発せられます。

吉田の元に本部からバッテリーが届きましたが、届いたのは低電圧で本来必要である高電圧ではありませんでした。

彼らは炉心ドライウェル圧力計が復旧に成功しますが、最低圧力値427kPaの1.5倍の600kPaしかなく、いつでもメルトダウンが起こる状態で電源を失っている以上、人間の手でやるしかありませんでした。

吉田はベントを実行しようとしましたが、日本政府はベントの許可を出さず対立します。吉田は日本政府に「ルールはこっちで決める」と言い返して、伊崎にベントを実行するメンバーに決めるよう依頼します。伊崎はベントに行こうとしましたが、他の従業員が指揮するよう説得します。最終的に若手に行かせずベテランの中から選びます。

3月12日午前3時06分、経済産業省と東電常務による記者会見を実施します。

午前5時44分、半径10キロ圏内の住民を避難させます。

午前5時50分、緊急時対策室に総理大臣が視察に来ると電話が掛かってきます。吉田は忙しいと対応しますが、日本政府は決定事項だと聞きませんでした。

それは総理大臣が訪れるまでベントが中止であることを意味していました。

午前6時、総理大臣はヘリで福島第一原発に出発します。

福島第一原発に郡山駐屯地から陸上自衛隊の消防車が到着しますが、総理大臣が見えるまで待たされます。

午前7時11分、総理大臣が福島第一原発に到着します。吉田は総理大臣に電力喪失でベントをしようとしていること、手動でバルブを開けようとしていることを説明します。

陸上自衛隊は消防車を連結して放水準備をします。

午前9時4分、全ての住民の避難を確認します。

 

以下、映画「Fukushima50」の完全なネタバレになります。

 

吉田は伊崎にベントを開始するよう指示し、従業員はAO弁とMO弁のバブルを開けに行きますが、酸素ボンベは20分しか持ちませんでした。

陸上自衛隊は電源に接続の成功し、注水を開始します。

彼らはMO弁は開けることに成功します。20分経過しても戻ってこないのを心配して行こうとした寸前、戻ってきます。彼らの線量は20~25mSV/hでした。

AO弁を開けるべく第二陣が出発しますが、トーラス室は1000mSV/hの致死量の線量が計測されます。矢野はそれでも実行しようとしましたが、工藤が止めます。

伊崎にAO弁が開けれなかったと謝罪しますが、怪我もなく戻ってきたことに安心するのでした。彼らの線量は89~95mSV/hでした。

吉田はコンプレッサーで空気を送って遠隔操作しようとしていました。

その時、前田が志願します。前田は1号機原子炉で10年間務めた経験があり、AO弁がある場所を知っていました。

伊崎は「俺より若いものに行かせたくない」と断りますが、「アイツを助けてやりたんです」と決死隊に志願します。

午後2時30分、第1号機原子炉から煙が出ていると伝わり、それを聞いた伊崎は止めに入ります。それはベントが成功した煙でしたが、もう少しで3人を殺そうとした吉田に激怒します。1号機原子炉に入るのは不可能になりました。

午後3時36分、1号機原子炉が大爆発します。その衝撃で電源車のケーブルが破損し、最初からやり直しになりました。

ニュース報道がされると住民は家に帰れないと混乱します。

注水用の真水もなくなり始め、残りは海水だけになりました。伊崎は若手を避難させてベテランだけ残して、前田は記念写真を撮ります。

午後6時25分、20キロ圏内の住民が避難を開始します。

午後7時25分、海水が注水されると知った竹丸は「ただちに止めろ」と命令します。

竹丸は海水の不純物の影響で爆発すると反論するも吉田は冷やし続けることが重要だと指摘して拒否します。

3月13日午後4時2分、3号機原子炉の線量が上昇して屋外の作業が中止となります。5名の交代制になり、免震棟に避難します。

3月14日午前7時、本店から「ベントをしろ」と命令されますが、吉田は「いつ爆発するか分からない」と反論します。吉田は本店にデータを送って線量が高いことを示しますが、信じませんでした。

3月14日午前11時1分、3号機原子炉が爆発し、線量が上がります。

午後11時46分、2号機原子炉の圧力が上昇して730kPaと異常な圧力でしたが、配線を繋ぎ変えて弁を開けます。もし、爆発すればチェルノブイリ原子力発電所事故の10倍の放射能は放出されてば誰も手を付けられくなります。

3月15日午前4時3分、全員の従業員の撤退を確認します。

午前6時11分、本店に非常対策室に総理大臣が訪れて、「撤退などありえない。命かけて守れ」と命令します。

一方、福島第一原発では爆発が起こり、もし、2号機原子炉のサブレッションチェンジの格納器が爆発すれば冷やす方法はないと断言します。そして、各班の班長が残すべき従業員を選別します。若手の従業員も残ろうとしますが、浅野が「第2、第3の復興があるのよ」と説得します。

福島第一原発ではヘリで上空から放水を開始しますが、それは海外に姿勢を見せる建前で、吉田は無意味と呟くのでした。

幸いにも2号機原子炉の格納器の圧力は350kPaまで減圧して安定します。先ほどの爆発は4号機原子炉の爆発で問題ありませんでした。

福島第一原発の従業員は生還を喜び合い、横田基地では911の恩を返すため米軍は"トモダチ作戦"を実施します。

伊崎たちは家族と再会し、避難所ではアメリカ兵から物資が届けられます。

そして時は流れ、伊崎は吉田を死を悼みながら綺麗に咲き誇る桜を見上げて、吉田と出会った時を懐かしそうにふり返るのでした。

 

 以上、映画「Fukushima50」のネタバレでした。

劇場版「SHIROBAKO」の感想とネタバレ

劇場版「SHIROBAKO」鑑賞終了。

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劇場版「SHIROBAKO」の見どころ

・リアリティーを追求したストーリー

・宮森あおいとミムジーとロロのミュージカルシーン

・アニメ「SHIROBAKO」の第23話、木下監督のあるシーンのオマージュ

・空中強襲揚陸艦SIVAの本編と完成するまでの軌跡

劇場版「SHIROBAKO」の登場人物

主要人物(元・上山高校アニメーション同好会)

宮森 あおい(CV:木村珠莉)

本作の主人公。武蔵野アニメーションに所属。明朗快活でいつもの前向きの性格。ドライビングテクニックの持ち主。ムサニの復活をかけた劇場用アニメ「空中強襲揚陸艦SIVA」ではラインプロディーサーとして奔走する。

安原絵麻(CV:佳村はるか)

武蔵野アニメーション所属の真面目で勤勉だが少し引っ込み思案のアニメーター。キャリア1年半で原画担当へ昇格。「第三飛行少女隊」は作画監督補佐に抜擢され、「タイマス事変」のあとムサニを離れる。現在は作画監督を務めるほどの腕前がある。

坂木しずか(CV:千菅春香)

赤鬼プロダクション所属のいつも元気で努力家な声優。「第三飛行少女隊」では新人でありながらキャサリンの妹に抜擢された。現在は知名度も上がり、写真集を出版。だが、声優以外の仕事も多くなり「このままでいいの?」と自問自答することも。

藤堂美沙(CV:髙野麻美)

3Dクリエイター。あおいたちの1年後輩。CG制作会社スーパーメディア・クリエイションズに入社、翌年にスタジオカナブンへ移籍している。「第三飛行少女隊」では3Dスタッフとして参加する。現在は後輩に指導する立場があるが、彼らの仕事に対する向き合い方などの違いに戸惑うことも。

今井みどり(CV:大和田仁美)

あおいたちの2年後輩。好奇心旺盛で好きなことに関してはとことん調査・追求し、のめりこんでいく性格で、あおいを手伝ったことがきっかけで「第三飛行少女隊」の設定制作の仕事を任される。ベテラン脚本家である舞茸しめじを師匠と仰ぎ、現在は脚本家として活躍中。


武蔵野アニメーション

・渡辺隼(CV:松風雅也)

元々はラインプロデューサーだったが、「タイマス事変」後、丸川の跡を継いで社長になる。麻雀好きで葛城とは麻雀仲間。

・興津由佳(CV:中原麻衣)

総務担当のクールビューティー。「タイマス事変」のあとは非常勤でムサニをサポートしている。

・佐藤沙羅(CV:米澤円)

ムサニ所属の制作進行で「第三飛行少女隊」制作時に入社。あおいの後輩であり、高橋の先輩。

・高橋球児(CV:田丸篤志)

ムサニ所属の制作進行であおいの後輩。アニメ好きで知識が豊富。太郎に似ていると言われることも。

・矢野エリカ(CV:山岡ゆり)

制作進行。あおいたちの先輩で「えくそだすっ!」制作時に病状が悪化した父親を看病するために実家に戻る。

・杉江茂(CV:小柳基)

年配のベテランアニメーター。武蔵野アニメーション内では最古参にあたる大ベテランで、前身の武蔵野動画時代から在籍している。

・下柳雄一郎(CV:間島淳司)

3D監督。厚な性格で人当たりもよく、チーフとして武蔵野アニメーション3D班を纏めている。

・佐倉良樹(CV:高梨謙吾)

武蔵野アニメーション所属で「えくそだすっ!」撮影監督。

・堂本 知恵美(CV:伊藤静)

武蔵野アニメーション所属で動画検査。中学生になる息子を持つ母親。

・新川奈緒(CV:日野まり)

色指定・検査を担当でカットに対して色を決め込んでいき、その指示をする。また、指示通りに画が塗られているかの確認役も兼ねる。


社外スタッフ

・木下誠一(CV:檜山修之)

アニメーション監督。ムサニでは「えくそだすっ!」「第三飛行少女隊」を手掛ける。仕事に詰まると逃亡を謀る癖がある。

・山田昌志(CV:浜田賢二)

フリーランスで作画上がりの演出家だったが、現在はアニメーション監督として「Two Piece」などの手掛けている。

・円宏則(CV:斎藤寛仁)

フリーランスで撮影出身の演出家。デジタル方面に強く、デジタルコンテを描くことが出来るため、社内で重宝されている。

・遠藤亮介(CV:松本忍)

フリーランスのアニメーターで原画マン。既婚者で妻麻佑美と暮らしているが、「タイマス事変」のあと、体たらくな生活を送っている。

・瀬川美里(CV:山川琴美)

フリーランスの在宅アニメーター。「ビューティードリーマー」をきっかけにこの職業を目指すようになった。遠藤曰く「理詰めで作画をする」タイプ。

・木佐光秀(CV:菅原雅芳)

在宅アニメーターで原画マン。無責任に仕事を放棄することはないが、関係者の間では「木佐の『やってます』『あとちょっとです』は信用してはいけない」と有名。

葛城 剛太郎(CV:こぶしのぶゆき)

エスタンエンタテイメント所属のメーカープロデューサー。ムサニでは「えくそだすっ!」「第三飛行少女隊」を制作する。

・舞茸しめじ(CV:興津和幸)

シナリオライターで過去に、監督やメインライターが降板した作品をピンチヒッターとして立て直した実績がある。脚本家で活躍しているみどりの師匠。

・宮井楓(CV:佐倉綾音)

エスタンエンタテインメントに所属するアシスタントプロディーサで、同社のカツ阿木の部下である。「空中強襲揚陸艦SIVA」を前任のプロデューサー・池渕から引き継いで担当することになる。

 

武蔵野アニメーションに所属していたスタッフ

・丸川 正人(CV:高木渉)

武蔵野アニメーションの社長だったが、「タイマス事変」の責任を取って辞任している。現在は飲食店を経営している。

・本田豊(CV:西地修哉)

えくそだすっ!」担当の制作デスクだったが、「えくそだすっ!」完成後に退職。会社近くのケーキ屋「Ourrin(ウルリン)」でパティシエとして働いている。

・小笠原綸子(CV:茅野愛衣)

えくそだすっ!」キャラクターデザイン及び総作画監督。名実ともに武蔵野アニメーションの看板アニメーター。

・井口祐未(CV:沼倉愛美)

えくそだすっ!」制作時は総作画監督補。『第三飛行少女隊』制作時はキャラクターデザインに抜擢される。

・高梨太郎(CV:吉野裕行)

ムサニに所属していた制作進行。現在は演出としてバディを平岡と一緒金髪にモヒカンにアニメ制作会社に様々な企画を持ち込む。

・平岡大輔(CV:小林裕介)

アニメ制作会社を渡り歩く制作進行。「第三飛行少女隊」制作時にムサニに所属していたが、今は太郎と共にフリーランス。矢野とは専門学校の同期。

・安藤つばき(CV:葉山いくみ)

以前ムサニに所属していた制作進行で「第三飛行少女隊」制作時に入社。現在は別のアニメ制作会社に所属している。佐藤とは同期。

・久乃木愛(CV:井澤詩織)

非常に無口なアニメーター。以前はムサニに所属していたが、現在は絵麻と一緒に暮らしながら、フリーのアニメーターとして活躍している。

 

その他の登場人物

・ミムジー&ロロ(CV:木村珠莉)

あおいがいつも一緒にいる眼帯のファッションドール(ミムジー)と熊のぬいぐるみ(ロロ)。あおいが思い悩む時などに現れ、彼女の心の声を弁明する。

 

劇場版「SHIROBAKO」のネタバレ

前作から4年、アニメ「えくそだすっ!」「第三飛行少女隊」の制作を経て、プロデューサーとして成長した宮森あおいは、社長の渡辺隼に呼ばれ新企画の劇場用アニメーション「空中強襲揚陸艦SIVA」を任されることになります。
しかし、「空中強襲揚陸艦SIVA」が公開されるまで10ヶ月しかありませんでした。あおいは過酷な制作スケジュールだけではなく、現在の武蔵野アニメーションの現状に喘いでいました。

武蔵野アニメーション(以下、ムサニ)では、オリジナルアニメーション「タイムヒポポタマス」の制作が8話まで完成していましたが、キャラ原案を依頼していた会社の社長が交代と同時に金銭的に儲けることができないと判断して、一方的に契約を切られて制作中止となりました。社長の丸川正人は、ラインプロデューサーの渡辺に社長の座を譲り、退社していました。

あおいは"タイマス事変"のトラウマと「空中強襲揚陸艦SIVA」の一任の重圧に耐えかねて、丸川に相談をします。さらに丸川を社長に復帰させようとするも「けじめをつけてから」と断れます。

丸川はあおいにどうしてアニメを作りたいか聞くと「アニメが好きだから」と答えます。すると丸川は「自分が何を作りたいか分からないと挫折する」と語ります。

一方、メーカープロディーサーの葛城鋼太郎は、アニメ制作会社「げ~ぺ~う~」の社長の三崎芳雄と公開の1年前に絵コンテを提供すると約束していましたが、三崎は「あの予算で作れるものではない」と一蹴します。

ムサニでは、ウエスタンエンターテイメントから派遣された葛城の部下である宮井楓が訪れて「空中強襲揚陸艦SIVA」の制作を全面的に依頼します。

現在のところ「空中強襲揚陸艦SIVA」で決まっているのはタイトルだけでジャンルやストーリーは決まっていませんでした。そこで彼らはジャンルをSFに争点を当てていくとオリジナルアニメーション「タイムヒポポタマス」と作品が似ていました。そこでタイマスを活かして「空中強襲揚陸艦SIVA」の制作に向けて取り組みます。監督は「えくそだすっ!」「第三飛行少女隊」を手掛けた木下誠一を選任しましたが、"タイマス事変"の失敗を恐れて荒んだ生活を送っていました。

あおいは"SIVA"の制作に監督がいなければ作品が成り立たないと問いかけると承諾します。脚本はタイマスに携わっていたシナリオライターの舞茸しめじに決まります。

メカニックデザイナー作画監督の遠藤亮介に頼もうとしましたが、タイマスに入れ込んでいたこともあり、制作中止と聞いてムサニから立ち去って以来、消息が掴めませんでした。それでもあおいは、作画監督の井口祐未と原画の小笠原綸子を「空中強襲揚陸艦SIVA」のスタッフに招き入れることに成功します。

遠藤は妻麻佑美に仕事を任せっぱなしで体たらくな生活をしていると、ゲームセンターでアニメーターの瀬川美里と遭遇します。瀬川は遠藤に妻に働かせることを忠告して「ちゃんと働きなさいよ」と一喝するのでした。

下柳は遠藤を説得すべく代理オファーとして、タコの写真を撮るため水族館に来ていました。下柳は遠藤にアニメーターとして参加するよう迫るも「俺がやりたいのはタイマスだ」と断ります。下柳は「お前が"SIVA"をするならめっちゃ動かしてやる」と提案書を渡して去ります。遠藤は妻の助言もあり、「空中強襲揚陸艦SIVA」の制作に参加を決意します。

ムサニでは原画の安藤つばきと木佐光秀も合流し、作画監督として安原絵麻が名乗りを上げます。

 声優の坂木しずかは、マネージャーに「受けてみたいアニメのオーディションがある」と話すと「顔出しで売れているが声優は未知数」と心配されますが、「それでもやってみたい」と意見を譲りませんでした。

3Dクリエイターの藤堂美沙は上司にチーフアニメーターに任命されます。

ムサニにベテランアニメーターの杉江茂が訪れて、10月12日に行われる"杉Gのアニメ教室"のサポートメンバーを探していると話します。

木下は杉江に空を翔けるペガサスを描いてほしいと依頼すると同意します。

舞茸は「"SIVA"にアルテはいらない」と脚本を悩んでいました。さらに遠藤と美沙の揚陸艦のCGとのニュアンスが違うトラブルも発生します。

オーディションでは舞茸らがアルテの声優を選考しますが、声が合わないと苦悶の表情を浮かべるばかりでした。しずかがルーシー役のオーディションをしていると舞茸は「アルテもやってもらっていいですか」と頼みます。

その声を聞いた舞茸は何かを感じ取ったのか仕事に戻り、脚本家の今井みどりに協力を仰ぐのでした。

そして、「空中強襲揚陸艦SIVA」の決定稿が"勝利で終わるのではなく敗者で終わる"結末に決まります。舞茸はみどりのアイデアで完成したと褒め称えるのでした。

ある日、木下が牢屋で絵コンテを書いていると隙を見て逃走しますが、父親の看病が落ち着いて実家から帰ってきた制作進行の矢野エリカと遭遇します。

ムサニのスタッフは木下に犬のセイラの写真を見せたり、好物であるモンブランや唐揚げをチラつかせても膠着状態でしたが、矢野が「監督はやればできる子だって」と褒めると作業を再開します。

残りは演出1人だけでしたが、矢野が釣りをしていた演出家の池谷ひろしを強制連行して従わせます。

"杉Gのアニメ教室"の当日、あおいたちはアニメーションの素晴らしさを教えるため、子供たちに絵を描かせて、それを動画にして声を当てます。すると子供たちは自分の絵が動いている様子に驚くのでした。

そして、しずかの元に「空中強襲揚陸艦SIVA」のアテル役に決まります。

「空中強襲揚陸艦SIVA」の作業が順調に進む中、更なるトラブルが発生します。それは三崎がムサニで"SIVA"のアニメ制作を知り、「勝手にタイトルを使うな」と因縁をつけてきました。

三崎は上映先止めを要求しますが、条件として共同制作なら公開していいと迫ります。つまり、それは"SIVA"の利益が"ムサニ"から"げ~ぺ~う~"に奪われることを意味していました。

あおいは"タイマス事変"のトラウマと"SIVA"の上映先止め要求の板挟みで嘆いていると、ロロにプロディーサーが大切にしなければならないものを聞かれます。あおいは作品を完成させてお客さんに見てもらうが必要であると気付くのでした。

あおいは宮井と「げ~ぺ~う~」に乗り込み、三崎に契約書を見せて印鑑を押す前の契約は無効だと主張しますが、公的に劇場版が発表されていること、絵コンテが使用されていることを挙げて権利があると対抗します。

宮井は2017年の議事録からウエスタンエンターテイメントがげ~ぺ~う~に原画を発注したにも拘わらず、2年経っても絵コンテを提供していないことが規定に違反してると言い返します。さらに葛城と会話していたICレコーダーを差し出しながら、あおいは「戦うなら裁判で」と応酬すると三崎は"SIVA"の権利を放棄するのでした。

公開の3週間前にダビングが終了しましたが、木下は作品に納得していませんでした。

納期が迫る中、渡辺はそのまま公開するか作り直すかあおいに問うと後者を選びます。木下は「もう完成しないのはもう嫌なんだ」と慄いていましたが、物足りない感はあったとあおいの意見に賛同します。

そして、ムサニのスタッフが見守る中で「空中強襲揚陸艦SIVA」は劇場公開されるのでした。

以上、劇場版「SHIROBAKO」のネタバレでした。

映画「1917 命をかけた伝令」の感想とネタバレ

映画「1917 命をかけた伝令」鑑賞終了。

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映画「1917 命をかけた伝令」の見どころ

・ジョージ・マッケイの迫真の演技

・戦争のリアリティを追究したワンカット撮影

・スコフィールとブレイクの友情ドラマ

映画「1917 命をかけた伝令」の登場人物

・ウィリアム・スコフィールド(ジョージ・マッケイ)

中流階級出身で物静かな20代前半の青年

・トム・ブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)

地方出身で愛らしく優しい19歳の青年

スミス大尉(マーク・ストロング)

レスリー中尉(アンドリュー・スコット)

・ジョセフ・ブレイク中尉(リチャード・マッデン)

エリンモア将軍(コリン・ファース)

・マッケンジー大佐(ベネディクト・カンバーバッチ)

 

映画「1917 命をかけた伝令」のネタバレ

第1章:命懸けの任務

1917年、サラエボ事件に端を発する第一次世界大戦が始まって3年。長大な塹壕線を挟んでドイツ軍とイギリスとフランスの連合国軍は多大な犠牲を出しながら消耗戦をしていました。

1917年4月6日、スコフィールド上等兵とブレイク上等兵はある重要なメッセージを届ける任務をエリンモア将軍から与えられました。

マッケンジー大佐が率いるD連隊第2大隊は退却したドイツ軍を追撃し、明朝にドイツ軍の西部戦線を攻撃しようとしていました。

しかし、それはドイツ軍の罠で航空写真によって、要塞化された陣地が築き待ち構えていることが判明します。

大佐に通信しようにもドイツ軍により切断されていました。そこで彼らに「明朝の攻撃を中止するせよ」と伝言するよう命じます。

もし、作戦を失敗すればブレイク上等兵の兄ジョセフ・ブレイク中尉を含めた友軍1600名の命を落とす可能性がありました。

彼らはY連隊と合流してスティーブンソン大佐の居場所を友軍に聞き出しますが、2日前に戦死していました。その代理としてレスリー中尉が指揮を執っていました。彼らは将軍のメッセージを伝えるも罠だと信じませんでした。

彼らは中尉を説得してドイツ軍の最前線の最短距離を教えて貰い、もし鉄条網を渡り切れたら信号弾で合図し、鉄条網に辿り着けなければ翌日救援に行くことになりました。馬の死体を目印に鉄条網を抜けて、ドイツ軍の銃撃もなく塹壕に到着しました。

塹壕はもぬけの空でドイツ兵に警戒しながら銃を構えていると防空壕を見つけます。その内部はドイツ軍の寝室で、彼らが寝ている部屋より広いことに驚いていると仕掛け線を発見します。

その時、ネズミが宙づりにされていた袋を落として仕掛け線が爆発し、ブレイクは難を逃れましたが、スコフィールドは瓦礫に圧し潰されます。

スコフィールドはブレイクを救出し、崩壊しつつある塹壕から脱出しました。ドイツ軍は連合国軍が来ることを予期していたのか塹壕周辺には火砲の薬莢が散乱し、武器も破壊されていました。

第2章:友人の死と悲劇

しばらく歩いていると廃屋を見つけ、内部を捜索しても人の姿も食べ物はなく、牛が1匹がいるだけでした。

上空では友軍とドイツ軍の戦闘機が戦っており、友軍はドイツ兵の戦闘機を撃墜して突っ込んできます。彼らは爆撃機を避けてドイツ軍の搭乗者を助け出します。スコフィールドに水を持ってくるよう頼んでいる間にブレイクはドイツ兵に刺されます。

スコフィールドは即座に射殺してブレイクを救おうとしますが、傷が深く助からないと死期を感じ取ったブレイクは家族に僕は恐れなかったこと、みんなを愛していることを伝えて欲しいと託し、ジョセフは「僕と似ていて少し年上である」と頼んで息絶えます。

そこにスミス大尉率いる友軍が現れて、将軍のメッセージを伝えるとエクーストの近くまで送ると提案され、同じトラックに乗車します。

彼らはドイツの残党兵を撃ち倒しながら、一晩かけてバポームから無人地帯を渡って新たな戦線に向かっている途中だと話します。大尉はブレイクの死に打ちひしがれるスコフィールドを「悲しみを引きずるな」と励まします。

エクーストに向かう最中、橋脚がドイツ軍との戦闘で破壊されており、次の橋は10キロ先にあるため迂回する必要がありました。

スコフィールドは友軍との同行を断って、破壊された橋を乗り越えようとします。するとドイツ兵の銃撃を受けます。スコフィールドは建物に潜むドイツ兵を射殺し、様子を見に行った瞬間、撃たれます。 

第3章:運命の出会いと奇跡の生還

スコフィールドが目を覚ますと屋外の建物が炎上しており、そこでドイツ軍と遭遇します。命からがら近くの建物に避難したスコフィールド、住民と思われる女性と出会います。傷の治療をしていると赤ん坊の泣き声が聞こえます。しかし、赤ん坊は女性の子供ではなく、スコフィールドは母親が誰かと聞くも不明でした。

スコフィールドは女性に食べ物を渡しますが、食べられないと断ります。ただ、赤ん坊のミルクが欲しいと懇願してきたので女性に渡します。

女性はドイツ軍がいなくなるまで「待ったほうがいい」と説得するも、将軍のメッセージを伝えるため制止を振り切って立ち去ります。

スコフィールドはドイツ軍に追われるも、咄嗟に川に飛び込んで命拾いします。

森を彷徨っていると歌を歌っている兵士の姿を目撃します。スコフィールドが部隊名を聞くとD連隊で、塹壕を掘っていたため出発が遅れていました。

マッケンジー大佐の居場所を聞くと西部前線にいると判明します。西部前線ではドイツ軍の塹壕に突撃の待機中で、スコフィールドが将軍のメッセージを伝えても「我々の勝利目前だ」と戦うのを止めませんでした。

マッケンジー大佐のいる場所を聞くと指揮所にいることが判明します。スコフィールドは突撃する友軍とドイツ軍の爆撃を躱しながら、マッケンジー大佐に会います。

最終章:攻撃中止と結末

大佐に「伝言が遅すぎる」と一蹴されるも、スコフィールドは「命令を読んでください」と強引に手紙を渡します。それでも大佐はドイツ軍の撤退中で壊滅できるチャンスだと活き込んでいました。大佐は渋々手紙を読むとドイツ軍が数か月かけて攻撃するよう仕向けていることを知り、攻撃の中止を宣言します。

大佐は「今日は良き日だと期待していたのに…」と呟きながら、スコフィールドを褒め称えます。スコフィールドは大佐にジョセフの居場所を聞くと死傷者の選別所に行くよう命令されます。

スコフィールドはブレイク中尉を見つけ、弟の死と形見の指輪を渡して「彼はいい奴でした。僕の命の恩人です」と感謝を述べて、握手を交わします。

そして、スコフィールは家族の写真を眺めながら、再会を誓うのでした。

まとめ

ワンカット撮影による戦争の悲惨さや臨場感だけではなく、スコフィールドの友人の死を通じて家族とは友情とは何かを問いかける戦争作品でした。例えるなら映画「ダンケルク」と「プライベート・ライアン」を合わせたような作品だと言えます。