映画「ベル・カント とらわれのアリア」の感想とネタバレ

映画「ベル・カント とらわれのアリア」鑑賞終了。

 

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ペルー日本大使館の立て籠り事件をベースにした作品で、ロクサーヌの歌声がきっかけ

に人質とゲリラたちとの友情が深まる映画で結末は予想通りの展開でした。

映画「ホテル・ムンバイ」のように任務のためなら人質を射殺することなく、この映画

は人質ファーストでゲリラたちも人質を傷つける意思なく、落ち着いたストーリーとな

っています。

 

映画「ベル・カント とらわれのアリア」登場人物

ジュリアン・ムーア(ロクサーヌ・コス)

渡辺謙(ホソカワ)

加瀬亮(通訳ゲン)

クリストファー・ランバート(フランス大使ティボー)

セバスチャン・コッホ(赤十字のメスネル)

・テノッチ・ウエルタ(ベンハミン指揮官)

・マリア・メルセデス・コロイ(カルメン)

 

 

映画「ベル・カント とらわれのアリア」のネタバレ

1996年、ホソカワは新たな工場建設のため、通訳のゲンと南米の小国に出発します。

ホソカワとゲンは、副大統領邸で副大統領やフランス大使のティボーらの各国の要人と

会います。

そこに世界的オペラ歌手、ロクサーヌ・コスが登場します。

ホソカワはロクサーヌのオペラをウィーンで見てからファンとなり、ルサルカを歌って

欲しいと要望します。

 

そして、ロクサーヌのサロンコンサートが開催されると同時に南リバタリアン運動の戦

士と名乗るゲリラが副大統領邸を占拠します。

ゲリラの要求はマスダ大統領の拉致だったが、イスラエルとの緊張緩和の協議で不在でした。

 

邸内にいた全員が人質となり、朝を迎えます。

赤十字国際委員会からヨアヒム・メルヒムが交渉人として派遣されます。ゲリラの指揮

官ベンハントの交渉を進めますが、言葉がうまく伝わらずゲンが通訳をします。ベンは

ベンハミン指揮官は投獄された政治犯の釈放を要求、女性や高齢者、使用人たちの解放

に応じたが、有名人であるロクサーヌは残されます。

 

その時、ロクサーヌを心配した伴奏者クリストフが少年兵に撃たれて死亡します。

ホソカワはクリストフが撃たれたのは自分のせいだと責めます。実は工場誘致ではな

く、ロクサーヌに会うために副大統領邸を訪れたこと、彼女の歌を独占できる虚栄心か

ら招待を受けたことを吐露します。

しかし、ロクサーヌは責められるべきは気乗りがしないのにお金のために来た自分のほ

うだと答えて、ホソカワを説得します。

 

膠着状態から1週間を過ぎた頃、政府が水道を止めます。

そこで指揮官から人質が誰かを思い出させるため、ロクサーヌに歌を要求します。ロク

サーヌは歌うのを反対しましたが、ホソカワの「あなたの声は誰のものでもない」と言

われ、歌声を屋上で披露します。伴奏者はマッシュ・ティボーが代役を引き受けます。

 

ロクサーヌの歌声は全世界へと配信され、大統領の指示で邸の給水が再開されます。

指揮官はロクサーヌが歌ったことを感謝しますが、ロクサーヌは感謝しているなら人質

を解放するよう要求します。しかし、その意見は認められませんでした。

ロクサーヌの歌をきっかけに、邸内の人間関係は大きく変わっていきます。カルメン

ゲンにスペイン語と英語を教えて欲しいと頼みます。ゲンはそれを了承し、密かにカル

メンと勉強を進めていきます。

 

そして、いつの間にか人質とゲリラは共に食卓を囲むようになります。

ある夜、カルメンがホソカワとロクサーヌのところへ行きます。カルメンロクサーヌ

はホソカワが好きであると気付いていました。そして、カルメンも通訳のゲンと恋に落

ちます。

 

ある日、ロクサーヌはオペラを歌うゲリラ、セサルを見つけます。セサルがオペラを歌

うとキーが高いと注意され、屋外の木の上に逃げます。

ゲリラたちが説得しても降りないので、ロクサーヌが説得するとカルメンが指揮官に伝

えると了承し、人質全員を屋外に出すことも許可します。

 

久しぶりの屋外にはしゃぐ人質、ロクサーヌは「名歌手は南米出身者が多い」と問うと

セシルは木から降ります。それ以来、ロクサーヌはセシルにオペラの個人レッスンをし

ます。

 

しかし、その時間も長く続かず、警察の強行突破で崩れていきます。ゲリラたちは射殺

され、ホソカワはカルメンを守ろうとして撃たれます。

大統領は副大統領邸の制圧に歓喜していたが、人質たちは意気消沈していました。

 

1年後、ロクサーヌの特別復帰コンサートでオペラを歌います。通訳のゲンはカルメン

を見つけます。ロクサーヌもホソカワを見つけ涙するのでした。

 

以上、映画「ベル・カント とらわれのアリア」のネタバレでした。