映画「1917 命をかけた伝令」の感想とネタバレ
映画「1917 命をかけた伝令」鑑賞終了。
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- 映画「1917 命をかけた伝令」の見どころ
- 映画「1917 命をかけた伝令」の登場人物
- 映画「1917 命をかけた伝令」のネタバレ
- 第1章:命懸けの任務
- 第2章:友人の死と悲劇
- 第3章:運命の出会いと奇跡の生還
- 最終章:攻撃中止と結末
- まとめ
映画「1917 命をかけた伝令」の見どころ
・ジョージ・マッケイの迫真の演技
・戦争のリアリティを追究したワンカット撮影
・スコフィールとブレイクの友情ドラマ
映画「1917 命をかけた伝令」の登場人物
・ウィリアム・スコフィールド(ジョージ・マッケイ)
中流階級出身で物静かな20代前半の青年
・トム・ブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)
地方出身で愛らしく優しい19歳の青年
・スミス大尉(マーク・ストロング)
・レスリー中尉(アンドリュー・スコット)
・ジョセフ・ブレイク中尉(リチャード・マッデン)
・エリンモア将軍(コリン・ファース)
・マッケンジー大佐(ベネディクト・カンバーバッチ)
映画「1917 命をかけた伝令」のネタバレ
第1章:命懸けの任務
1917年、サラエボ事件に端を発する第一次世界大戦が始まって3年。長大な塹壕線を挟んでドイツ軍とイギリスとフランスの連合国軍は多大な犠牲を出しながら消耗戦をしていました。
1917年4月6日、スコフィールド上等兵とブレイク上等兵はある重要なメッセージを届ける任務をエリンモア将軍から与えられました。
マッケンジー大佐が率いるD連隊第2大隊は退却したドイツ軍を追撃し、明朝にドイツ軍の西部戦線を攻撃しようとしていました。
しかし、それはドイツ軍の罠で航空写真によって、要塞化された陣地が築き待ち構えていることが判明します。
大佐に通信しようにもドイツ軍により切断されていました。そこで彼らに「明朝の攻撃を中止するせよ」と伝言するよう命じます。
もし、作戦を失敗すればブレイク上等兵の兄ジョセフ・ブレイク中尉を含めた友軍1600名の命を落とす可能性がありました。
彼らはY連隊と合流してスティーブンソン大佐の居場所を友軍に聞き出しますが、2日前に戦死していました。その代理としてレスリー中尉が指揮を執っていました。彼らは将軍のメッセージを伝えるも罠だと信じませんでした。
彼らは中尉を説得してドイツ軍の最前線の最短距離を教えて貰い、もし鉄条網を渡り切れたら信号弾で合図し、鉄条網に辿り着けなければ翌日救援に行くことになりました。馬の死体を目印に鉄条網を抜けて、ドイツ軍の銃撃もなく塹壕に到着しました。
塹壕はもぬけの空でドイツ兵に警戒しながら銃を構えていると防空壕を見つけます。その内部はドイツ軍の寝室で、彼らが寝ている部屋より広いことに驚いていると仕掛け線を発見します。
その時、ネズミが宙づりにされていた袋を落として仕掛け線が爆発し、ブレイクは難を逃れましたが、スコフィールドは瓦礫に圧し潰されます。
スコフィールドはブレイクを救出し、崩壊しつつある塹壕から脱出しました。ドイツ軍は連合国軍が来ることを予期していたのか塹壕周辺には火砲の薬莢が散乱し、武器も破壊されていました。
第2章:友人の死と悲劇
しばらく歩いていると廃屋を見つけ、内部を捜索しても人の姿も食べ物はなく、牛が1匹がいるだけでした。
上空では友軍とドイツ軍の戦闘機が戦っており、友軍はドイツ兵の戦闘機を撃墜して突っ込んできます。彼らは爆撃機を避けてドイツ軍の搭乗者を助け出します。スコフィールドに水を持ってくるよう頼んでいる間にブレイクはドイツ兵に刺されます。
スコフィールドは即座に射殺してブレイクを救おうとしますが、傷が深く助からないと死期を感じ取ったブレイクは家族に僕は恐れなかったこと、みんなを愛していることを伝えて欲しいと託し、ジョセフは「僕と似ていて少し年上である」と頼んで息絶えます。
そこにスミス大尉率いる友軍が現れて、将軍のメッセージを伝えるとエクーストの近くまで送ると提案され、同じトラックに乗車します。
彼らはドイツの残党兵を撃ち倒しながら、一晩かけてバポームから無人地帯を渡って新たな戦線に向かっている途中だと話します。大尉はブレイクの死に打ちひしがれるスコフィールドを「悲しみを引きずるな」と励まします。
エクーストに向かう最中、橋脚がドイツ軍との戦闘で破壊されており、次の橋は10キロ先にあるため迂回する必要がありました。
スコフィールドは友軍との同行を断って、破壊された橋を乗り越えようとします。するとドイツ兵の銃撃を受けます。スコフィールドは建物に潜むドイツ兵を射殺し、様子を見に行った瞬間、撃たれます。
第3章:運命の出会いと奇跡の生還
スコフィールドが目を覚ますと屋外の建物が炎上しており、そこでドイツ軍と遭遇します。命からがら近くの建物に避難したスコフィールド、住民と思われる女性と出会います。傷の治療をしていると赤ん坊の泣き声が聞こえます。しかし、赤ん坊は女性の子供ではなく、スコフィールドは母親が誰かと聞くも不明でした。
スコフィールドは女性に食べ物を渡しますが、食べられないと断ります。ただ、赤ん坊のミルクが欲しいと懇願してきたので女性に渡します。
女性はドイツ軍がいなくなるまで「待ったほうがいい」と説得するも、将軍のメッセージを伝えるため制止を振り切って立ち去ります。
スコフィールドはドイツ軍に追われるも、咄嗟に川に飛び込んで命拾いします。
森を彷徨っていると歌を歌っている兵士の姿を目撃します。スコフィールドが部隊名を聞くとD連隊で、塹壕を掘っていたため出発が遅れていました。
マッケンジー大佐の居場所を聞くと西部前線にいると判明します。西部前線ではドイツ軍の塹壕に突撃の待機中で、スコフィールドが将軍のメッセージを伝えても「我々の勝利目前だ」と戦うのを止めませんでした。
マッケンジー大佐のいる場所を聞くと指揮所にいることが判明します。スコフィールドは突撃する友軍とドイツ軍の爆撃を躱しながら、マッケンジー大佐に会います。
最終章:攻撃中止と結末
大佐に「伝言が遅すぎる」と一蹴されるも、スコフィールドは「命令を読んでください」と強引に手紙を渡します。それでも大佐はドイツ軍の撤退中で壊滅できるチャンスだと活き込んでいました。大佐は渋々手紙を読むとドイツ軍が数か月かけて攻撃するよう仕向けていることを知り、攻撃の中止を宣言します。
大佐は「今日は良き日だと期待していたのに…」と呟きながら、スコフィールドを褒め称えます。スコフィールドは大佐にジョセフの居場所を聞くと死傷者の選別所に行くよう命令されます。
スコフィールドはブレイク中尉を見つけ、弟の死と形見の指輪を渡して「彼はいい奴でした。僕の命の恩人です」と感謝を述べて、握手を交わします。
そして、スコフィールは家族の写真を眺めながら、再会を誓うのでした。
まとめ
ワンカット撮影による戦争の悲惨さや臨場感だけではなく、スコフィールドの友人の死を通じて家族とは友情とは何かを問いかける戦争作品でした。例えるなら映画「ダンケルク」と「プライベート・ライアン」を合わせたような作品だと言えます。