映画「AI崩壊」の見どころとネタバレ
映画「AI崩壊」の鑑賞終了。
メニュー
映画「AI崩壊」の見どころ
・映画「アイロボット」と「プラチナコード」を連想させるストーリー
・リアリティーのある人間描写
・桐生とAI「のぞみ」の人類の存亡を賭けた攻防戦
映画「AI崩壊」の登場人物
・桐生浩介(大沢たかお)
東北情報先端大学大学院に所属していたAI「のぞみ」を開発した天才科学者
・西村悟(賀来賢人)
浩介の義弟でHOPE社の代表取締役
・奥瀬久未(広瀬アリス)
警察庁捜査一課の新米刑事で合田とペアを組んで捜査を行う
・桜庭誠(岩田剛典)
警視庁警備局理事官でAI「百眼」を設計した開発者
・望月剣(髙嶋政宏)
サイバー犯罪対策課係長で桜庭の部下
・林原舞花(芦名星)
サイバー犯罪対策課捜査官で桜庭の部下
・飯田眞子(玉城ティナ)
西村をサポートするHOPE社の社員
・田中英子(余貴美子)
初の女性内閣総理大臣
・桐生心(田牧そら)
浩介の一人娘
・桐生望(松嶋菜々子)
浩介の妻で浩介と一緒にAIの研究をしていたが癌により他界
・合田京一(三浦友和)
麴町署の所轄刑事で奥瀬とペアを組む
映画「AI崩壊」のネタバレ
2030年、国家として崩壊寸前の日本において、AIは、全国民の個人情報、健康を完全に管理し、人々の生活に欠かせないライフラインとなっていました。
AI「のぞみ」を開発者である桐生浩介は、妻をガンで亡くして一人娘心とシンガポールに住んでいました。
2030年2月10日、シンガポール
桐生の元に義理の弟でHOPE社の会社取締役の西村悟から桐生の長年の功績が認められて、AI「のぞみ」の総理大臣賞が贈られることになりました。さらに千葉に新しいデータセンターのオープニングセレミニーに参加して欲しいとメールが届きます。
桐生は妻が死んでから一度も日本に行っていませんでした。心は日本でAIがどのように使われているか知りたいと懇願するも断られます。それでもひとりで日本に行こうとしたので、桐生は娘の意志に従います。
2030年2月15日、日本
HOPE社には失業者が集まり、AI反対運動が行われていました。
千葉データセンターに到着した桐生に西村が出迎え、新しいサーバールームに行きます。桐生は妻の治療にAIを使用しなかったことを娘に伝えていませんでした。
地下13階のサーバールームの内部にはのぞみのメインサーバーがあり、人間を識別するため顔認証システムが内蔵されており、膨大なデータから情報を読み取っていました。
オープンセレモニー当日、桐生が演説しているとAI反対派の過激派が乱入して「AIの侵略が始まっている」と警告します。
桐生の帰り際に心が家族写真がないと気付き、自分でサーバールームに探しに行きます。西村を含むHOPE社の社員が心の写真を捜索を手伝い、桐生を総理官邸に向かわせます。
同時刻、写真の捜索中にサーバールームに異変が起こります。医療センターのモニターに"error"と画面に表示されて使用不可になります。
首相官邸ではAI連動のペースメーカーに異常が生じ、田中英子総理大臣が心臓発作で倒れます。さらに日本中のペースメーカー使用者が倒れていきます。
さらに制御が効かなくなった軽自動車による多重事故で渋滞が発生します。
サーバールームでは警告音が鳴り、コントロールセンターで制御しようとしてもセキュリティーロックが掛かり、サーバールームが強制的にロックされて心が閉じ込められます。
メインサーバーでは外部からの不正アクセスを感知し、強制冷却モードが起動します。
AI「のぞみ」をシャットダウンしようとしますが、命令を聞きませんでした。
そこで発信源を特定して学習プログラムで確認すると桐生のデバイスに辿り着き、サイバー捜査の指揮を執る桜庭誠は桐生を逮捕すべくCITEを向かわせます。
桐生は「俺のデバイスじゃない」と否定するも捕まりますが、運転操作を誤った軽自動車が飛び込んできた隙に逃走します。
桐生は指名手配され、桜庭は警視庁に逮捕を命じ、麴町署の所轄刑事合田京一は警部補の命令でサイバー犯罪対策捜班の連絡係となります。
桜庭は桐生の逮捕にAI「百眼」のデビュー戦として起動させ、桐生の現在位置を特定すると江戸川区職業訓練センターにいると発信します。
百眼はデバイスがあればどこにいようがトラッキングでき、個人情報もたやすく見ることができました。
監視カメラやスマホのカメラで自分の現在位置が特定されていると知った桐生は避けて逃走しますが、3D演算モードで正体が判明します。
その時、大規模な停電が発生し、一時的に身を隠すことが出来ましたが、予備電源で百眼が起動します。
地下水道に逃げ込んだ桐生は西村に連絡を取り、タイムリミットは24時間だと断言されます。桐生は「7年前にのぞみと俺が恐れていたことが起こった」と説明し、のぞみに人間の命を尊重することを制約としてプログラミングしていました。そして、のぞみは選別方法を学習していると断言します。
それを回避するには新しいプログラムを作るしかないと話します。もし、プログラムを書いた場合でも2ヶ月かかり、仮にプログラムを完成したとしても使用できるかどうか分かりませんでした。
桐生の前にハエ型のドローンが現れてCITEに追われますが、デバイスを破壊して通信を切断します。
合田は長年の経験と勘から桐生が犯人ではないと判断し、奥瀬と捜査に行きます。一方、桐生は走行中のトラックの荷台に乗って逃走します。
合田は次にどこに行くか推測すると、桐生の出身地である郡山から仙台のデータセンターに向かうと判断し、仙台行きの大型貨物船「ひまわり8号」に乗ります。
桐生はデバイスを起動し、のぞみを止めるプログラムを書くと百眼が位置を特定します。船内でも船員が桐生を捜索し、桐生が隠れているトラックのドアを開けた途端に逃走します。
追い詰められた桐生に合田が説得するものぞみを初期化したり、娘を救えるのは自分しかいないと出頭を断ります。ひまわり8号に強襲したCITEはヘリから桐生を狙撃しますが、咄嗟に海中に飛び込みます。
桐生は漁船に救われ、その漁師は妻がのぞみによって長生きさせてもらった恩があったと話して、古い軽自動車を貸します。
合田らもこっそり桐生の音声を録音し、奥瀬が"螺旋の部屋で"の発言に違和感を感じ取り、桐生は盗聴されていると気付いているのではと勘繰ります。
以下、映画「AI崩壊」のネタバレとなります。
桐生はかつて働いていた東北情報先端大学大学院の跡地でプログラムの作成し、そこに西村が合流します。大学は取り壊す予定でしたが、予算不足で今日まで残っていました。桐生はのぞみのプロトタイプを使用して時間短縮で作業を行い、正常に戻すプログラミングを作成する一方で、犯人を見つけると決意します。
さらにのぞみのセキュリティーは牢固で簡単に破ると自負しており、誰かがバックドアを使ったのではないかと推測し、調べてみると侵入された痕跡はありませんでした。
桐生は内部の人間が埋め込んだのではないかと判断します。
遂にのぞみは学習機能をマスターし、余命価値、年収などから生かす人間と排除する人間を選別して行きます。選別終了時刻は6時間しかありませんでした。
大学の研究所からではのぞみとの接触は不可能だったので、直接データセンターで読み込むしかありませんでした。
西村は10月15日、午後1時21分に誰かがバックドアを読み込んでいる姿が映った監視カメラを見つけます。監視カメラに映っていたのは西村で、桐生は犯人が西村と疑いました。当の本人は「検査の一環だった」と関与を否定し、AIで人間の命を救う信念は守ると意思表示をしますが、信じて貰えませんでした。
西村は桐生を狙撃しようとするCITEを発見し、自ら盾となり息絶えます。
軽自動車に乗って逃走する桐生、カーチェイスの末、崖下に落下して大爆発して事故現場では桐生は死亡したのではと囁かれていました。
しかし、桜庭は百眼の3D演算モードからあらかじめ西村が桐生をホログラムした映像であると断定します。すると郡山で桐生を発見し、CITEを出動させて捕まえるも別人でした。さらに日本各地に桐生の名前で偽の被疑者が次々と発見されていきます。百眼を乗っ取り時間稼ぎをしていました。
のぞみに娘が命の選別で選ばれたと知らずに…。
桐生は千葉データーセンタのサーバールームに向かうも桜庭らに囲まれます。
桜庭は百眼をハッキングするために桜庭の名刺から警視庁のサーバーに侵入し、警察違反者データを更新してその人物が桐生だと見せかけていました。
4か月前、西村にのぞみの調査を極秘に依頼し、端末でデータを読み込ませていましたが、検査プログラム自体に暴走させるプログラムが入っていました。西村は端末にプログラムが入っていることを知らずに犯人にされたのでした。
さらにその依頼者は信用にいたる人物で、監視カメラの位置を知っている人物が犯人でした。そこで桐生はガラスの反射に移っている人物を特定すると桜庭でした。
桜庭は西村に協力して国民のビックデータを入手して百眼を完全にしようと目論んでいました。仮に協力が得らなければデータを奪って、のぞみのデータを転用すればいいと考えていました。
桜庭は憶測だと異議を唱えますが、桐生がさらに問い詰めると映像と止めて動機を話します。
桜庭は破綻した日本を立て直すため生産性の高い人間のみを生かし、老人や生活保護者などの働けない人間を排除しようとAI「のぞみ」を暴走させていました。事実、働ける人間は50%で未来を担う子供は10%しかいませんでした。
すると桐生は百眼をハッキングしただけではなく、桜庭が話した内容が世界中に配信されてることを暴露します。
桜庭は逮捕、桐生はサーバールームに行き、のぞみのカメラにコードを投影しますが、読み取ることができませんでした。彼らが悪戦苦闘していると心が写真の鏡の反射を利用して読み込ませようとします。
しかし、心は途中で意識を失いますが、のぞみが母親と映る写真を識別すると、停止してコードを読み始めます。
するとのぞみは自分が生まれた経緯を映像を投影して、初期化されてます。心は桐生によって救出され、桜庭は総理大臣を殺害した容疑で内乱罪が初適用されます。
桐生と心は亡き母の墓参りに行き、「親は子を幸せにできるが人工知能は…」と呟いて去るのでした。
以上、映画「AI崩壊」のネタバレでした。