映画「嘘八百 京町ロワイヤル」の見どころとネタバレ

映画「嘘八百 京町ロワイヤル」鑑賞終了。

 

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映画「嘘八百 京町ロワイヤル」の見どころ

・骨董コンビのコミカルな演技シーン

古田織部の幻の茶碗の行方

・エンディングに続く後日談

映画「嘘八百 京町ロワイヤル」の登場人物

・小池則夫(中井貴一)

冴えないままの目利き古美術商で「古美術獺」店主

・野田佐輔(佐々木蔵之介)

いまだくすぶったままの腕利き陶芸家

・橘志野(広末涼子)

父親の形見の織部茶碗を騙し取られた依頼人

・野田康子(友近)

佐輔の妻

・大原いまり(森川葵)

則夫の娘で占い師

・牧野慶太(山田裕貴)

話題沸騰中の陶芸王子

・野田誠治(前野朋哉)

佐輔の息子で特殊メイクアーティスト

・西田(木下ほうか)

居酒屋「土竜」のオーナーで筆跡偽造の達人

・よっちゃん(坂田利夫)
居酒屋「土竜」の常連客で紙偽造の達人

・材木屋(宇野祥平)

居酒屋「土竜」の常連客で指物偽造の達人

・田中四郎(塚地武雅)

博物館の学芸員

・後醍醐(桂雀々)

文化庁文化財部長

・青山一郎(吹越満)

則夫の同級生で番組プロデューサー

・内村(坂田聡)

番組ディレクター

・マリ(冨手麻妙)

アナウンサー

・番頭(山田雅人)

先代の元番頭で故人

・億野万蔵(竜雷太)

ベテラン鑑定士

・嵐山直矢(加藤雅也)

古美術商「嵐山堂」の二代目社長

 

映画「嘘八百 京町ロワイヤル」のネタバレ

堺の悪徳美術店「樋渡開花堂」を本物以上の贋物でやりこめた古美術商の小池則夫と陶芸家の野田佐輔。だが、その後も二人は冴えない日々を送っていました。

占い師になった娘のいまりと京都に古美術獺を開いた則夫は、ある日、高校時代の同級生でテレビプロデューサーの青山に頼まれて、お宝番組「あなたのお宝みせてぇな」に出演します。

ところが、陶芸王子こと牧野慶太と共にやってきた古美術店「嵐山堂」社長の嵐山直也と鑑定家の億野万蔵に野田佐輔が作った茶碗を鑑定させると5000円の価値しかないとケチをつけられ、さらに棚橋に幻の利休の茶碗を1億円で売却して経営が傾いた件もあり、則夫が本物を見せても贋作の茶碗を掴ませようとしていると信じてもらえませんでした。

おかげで、妻康子の協力を得て個展を開催中だった佐輔までが、せっかくの客を取り逃がした上にオーナーからギャラリーの閉店を命じられます。
直後に嵐山堂の番頭が100万円で贋作を作って欲しいと依頼を持ちかけられますが、「バチもんを止めた」と断ります。

 

そんな折、古美術獺に橘志野が父親の形見の茶碗を認知症の母親に騙し取られたので探して欲しいと訪れます。その茶碗は千利休茶の湯を受け継いだ古田織部本阿弥光悦に贈ったとされる幻の茶碗「はたかけ」でした。志野に恋心を抱いた則夫は贋作を佐輔に作らせようと画策します。則夫はピエールに幻の茶碗「はたかけ」の行方を調査させていました。

一方、則夫は佐輔に贋作を作るよう交渉するも、20年前の樋渡開花堂の依頼で幻の茶碗「はたかけ」の写しを差し出します。
ピエールは嵐山堂の番頭の接触し、本物の幻の茶碗「はたかけ」は嵐山堂の先代の頃からあったと判明します。


ある日、志野に渡した茶碗がオークションに出品されていることに気付き、彼女のあとをつけると祇園の高級クラブのホステスでした。
彼女を問い詰めると最初から幻の茶碗を所持しておらず、認知症の母親も嘘だと認めて仕事を持ちかけます。


嵐山堂の表面上では骨董品の修繕・修復を行っていましたが、20年前に持ち込まれた本物の織部の茶碗を元に写しを作ったのがきっかけに贋物ビジネスに手を染めて、海外に売り捌いていました。その中には陶芸王子の牧野がおり、贋物を作らされている噂もありました。

 

さらにお宝番組のクルーも共犯で嵐山堂が骨董品を何かとつけて贋物だと鑑定し、佐輔を贋作師にスカウトしようとしていました。

嵐山堂のやり方に怒りを覚えた彼らは志野と手を組もうとしますが、佐輔は断ります。則夫は「贋作を作るんじゃない。あんたの腕が本物か見せてやるんだ」と説得すると20年前の写しを超えるべく茶碗づくりを開始します。

さらに則夫は友人である青山のところに行きますが、嵐山堂からのスポンサーを解消されており、番組を触れる立場ではないと参加を拒否しますが、則夫の説得に応じて参加を表明します。

則夫はディレクター内村として嵐山堂に「お宝一期一会」の偽番組を提案し、お茶会に古田織部の幻の茶碗を披露しようと話を持ちかけます。

直矢は本物とバレるのを恐れて出すのを躊躇しましたが、憶野は本物と見破られる前に堂々と出した賢明だと説得されます。

 

則夫は先代の便箋と封筒を入手し、居酒屋「土竜」の西田、よっちゃん、材木屋に偽造を頼み、よっちゃんが先代と似ていることから変装させます。

佐輔は贋物を妻の反対を押し切って作っていると、背後から佐輔の息子誠治が現れます。誠治は京都撮影所でゾンビ映画の特殊メイクアーティストをしていました。

佐輔は試行錯誤の末に幻の茶碗を完成させて、はたかけに見せかけるためノミで割ります。

 

則夫は志野と会っていると、あることを語ります。
先代には信頼のおける番頭がおり、直矢が2代目の社長に就任した時に辞めて先代に対する贖罪で自ら命を絶っていました。その番頭には娘がおり、"志野焼"から名前を"志野"と名付けていました。

ある日、直矢の元に先代からの手紙が届き、文面には"嘘つきは泥棒の始まり"と書かれていました。その文面を見た直矢は恐怖で慄くのでした。

 

以下、映画「嘘八百 京町ロワイヤル」のネタバレとなります。

 

お茶会当日、直矢ら錚々たる客が招かれて、作戦が実行されます。
まず、直矢を驚かせるため、扉や壁に手紙の文面を貼り、トイレで先代の杖と先代に変装したよっちゃんの姿を見せます。
次に、「嵐山堂さんの気が変わった」と言う名目で茶碗を変更させます。

 

茶室では志野がお茶を立てる役として参加し、織部から光悦の送られた茶碗で茶を立てます。億野が本物の織部の茶碗に見とれていると、同じ茶碗が何個も運ばれてきました。予期せぬ事態に動揺する出席者たち、直矢がどれが本物の茶碗だと悩んでいると則夫は「この作者の腕は本物だ」と絶賛します。

そして、則夫は国立古美術修復センターのVTRに偽の音声を流し、裏でどんな行為が行われているか暴露されます。

直矢は作り話だと否定するも、「志野が証拠があります」と志野が番頭の娘だと白状します。
その時、先代に変装したよっちゃんが現れますが、「鼻が痒いんだ」とトラブルが発生するも効果は絶大でした。

すると青山が則夫に指さして「こいつに脅されたんだ」と裏切ります。
さらに牧野も自分の作品が贋物が本物として売られていることを知っていました。

 

則夫はUSBメモリに保存し、全世界中に流すと直矢を脅していると刑事が到着して彼らを捕まえようとします。直矢は警察に捕まりますが、賄賂200万円を渡して解放され、則夫は仲間と共に本物の茶碗を持って逃走します。

彼らが打ち上げを始めると、そこに刑事に扮した仲間が合流します。そう刑事も則夫の仲間でした。則夫は200万円を山分けし、人助けのお礼として志野から茶碗を受け取ります。


打ち上げも終了し、彼らが寝静まっている間に志野は本物の茶碗を持参してフェーリーに乗ろうとすると則夫に呼び止まられます。志野は本物を手に高飛びをしようとしていました。
私と組まないと言う志野の取り引きを断り、そのまま本物の茶碗を持って帰ります。

しかし、志野が持っていたのは写しで則夫がすり替えており、茶会には本物の茶碗は出しておらず、全て写しでした。

則夫の「腕は本物だ」と褒めて、新たな金儲けを企みます。
志野が気が付いた時すでに遅く、則夫の作戦に呆気に取られるのでした。
そして、骨董コンビは去るのでした。

 

以上、映画「嘘八百 京町ロワイヤル」のネタバレでした。