映画「ジョジョ・ラビット」の感想とネタバレ

映画「ジョジョ・ラビット」の鑑賞終了。

 

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映画「ジョジョ・ラビット」の見どころ

ジョジョ目線で描かれた戦争の愚かさを問いかけるストーリー

ヒトラーのブラックコメディー

・エルサとの出会いによって成長するジョジョと結末

映画「ジョジョ・ラビット」の登場人物

ジョジョ・“ラビット”・ベッツラー(ローマン・グリフィン・デイヴィス)

ヒトラーに憧れる10歳の少年

・エルサ・コール(トーマシン・マッケンジー)

ロージーが隠し部屋に匿っているユダヤ人の少女

アドルフ・ヒトラー(タイカ・ワイティティ)

ジョジョの空想上の友達

・クレンツェンドルフ大尉(サム・ロックウェル)

ヒトラーユーゲントで子供たちに戦闘技術を教える指揮官

フィンケ(アルフィー・アレン)

クレンツェンドルフ大尉と行動を共にする准士官

・ミス・ラーム(レベル・ウィルソン)

ヒトラーユーゲントの教官

・ディエルツ大尉(スティーブン・マーチャント)

隠れたユダヤ人やレジスタンスの密告を調べあげる秘密警察ゲシュタポ

 ・ロージー・ベッツラー(スカーレット・ヨハンソン)

ジョジョの母親

・ヨーキー(アーチー・イェーツ)

ジョジョの友人

 

映画「ジョジョ・ラビット」のネタバレ

ジョジョは男になるべく特別週末キャンプに参加すると意気込みます。

すると背後にアドルフ・ヒトラーが現れて、「お前は気弱で人気もない。だが、ナチスの忠誠心はピカイチだ」とジョジョを見送ります。

 

ヒトラーユーゲント合宿に到着したジョジョは、クレンツェンドルフ大尉(通称:キャプテンK)と出会います。

クレンツェンドルフは「何故、戦場に参加しないでヒトラーユーゲントにいるか?」と自ら問うと「敵の攻撃で片目を失い、戦力外になったからだ」と話します。

クレンツェンドルフは2日間で偉大なドイツ軍の戦闘技術を教えると断言します。子供たちに短剣を支給し、常に携帯すること、仲間を刺すなと矜持します。

ジョジョは1日目の乗り切り、2日目で「首をへし折ってウサギを殺せ」の命令に対して、殺すことができずに逃がそうとします。その姿に教官は父親と同じで臆病だなと罵られ、ジョジョラビットが逃げたと馬鹿にされます。

 

ジョジョが落ち込んでいるとヒトラーが「実を言えばウサギは臆病ではない。ウサギは勇敢でずる賢く、強い」と激励され、手榴弾の投擲訓練中に奪い取って投げるが、目の前に落下して爆発に巻き込まれます。ジョジョは命を取り留めたものも顔には傷が残り、外出を拒否します。

ロージーは顔の傷を見て、「人に笑われるなんてラッキーだよ」と励まします。

 

ロージージョジョとクレンツェンドルフの元を訪れると、殴り倒します。そして、責任ある任務を与えるよう要求するのでした。クレンツェンドルフは監督不行き届きで事務係へと降格されていました。

ジョジョには、召集令状の配達とヒトラーのポスターを貼る仕事でした。

家に帰宅すると物音が聞こえ、捜索していると床に傷を発見し、壁を開けるとエルサと遭遇します。お化けと錯覚したジョジョは逃げ出します。エルサの正体はユダヤ人でした。警察に通報しようとしましたが、「通報すれば?あんたもお母さんも協力者だと言うわ。全員死刑よ」と脅され、短剣も奪われます。

 

ジョジョヒトラーに相談すると、ジョジョは交渉するべきと答え、ヒトラーは家ごと燃やしてしまうと意見が分かれます。

ロージーに姉さんのお化けを見たと話すと不潔な動物が出ただけと説得され、駆除するまで入るなと注意されます。実はロージーがエルサを密かに匿っていたのでした。

水中訓練の最中、ジョジョは教官に「もしユダヤ人を見つけたらどうなるか」と聞くと、親衛隊が協力者もろとも殺しに行くと答えます。

 

エルサに「ユダヤ人の秘密を全部話す」と言う条件を呑めば住んでいいと持ちかけます。ジョジョユダヤ人の特徴を聞くと、金の亡者でチーズ、パン、お肉を食べたら即死、ビスケットは致命的だと話します。

さらにエルサには反ナチ運動をしていた恋人のネイサンがおり、川辺でプロポーズして跪いてリゲルの詩を読んで、いつかパリで2人住む約束をしていました。

 

ヒトラーは「あの女の心をぽっきり折ってやれ」と命令すると、ジョジョは恋人になりきって偽のラブレターを書きます。ジョジョは1通目で「君とはもう付き合えない。別れよう」と別れを切り出すラブレターを読むとエルザは部屋に引き篭もって泣き出します。その姿に心を痛めたジョジョは2通目でネイサンの謝罪と復縁を迫るラブレターで励ますのでした。

ヒトラーナチスの忠誠心に対して、ユダヤ人のエルサを殺さないジョジョの姿勢に違和感を覚えます。

次第にエルサの話と彼女自身に惹かれ、ユダヤ人が下等な悪魔だと言うヒトラーユーゲントの教えが、事実と異なることにも気付き始めます。

 

ジョジョは人手不足でメタルマンに扮して金属回収を行っていると、母が"ドイツを解放せよ"と書かれた紙を置いていました。

 

ある日、秘密警察のディエルツ大尉がユダヤ人を匿っていないか家宅捜索するために訪れました。と同時に宣伝用のビラを届けに来たクレンツェンドルフ大尉と鉢合わせになります。ディエルツ大尉はジョジョが短剣を持参していないことに疑問を抱きます。

その時、エルサが姉のインゲのふりをして現れて、ジョジョの短剣を渡します。短剣はジョジョが部屋に入られないようにと没収していました。

 

ディエルツ大尉は身分証明書を要求し、エルサは部屋を捜索して見つけます。クレンツェンドルフ大尉が生年月日を聞くと、"1929年5月1日"を答えます。するとクレンツェンドルフ大尉は「合ってる」と返却し、写真を新しくするよう命令します。

ディエルツ大尉は「おーいユダヤ人」の絵本を見つけ、誰が書いたかを尋ねるとエルサが書いたと答えます。ディエルツ大尉はユダヤ人研究熱心なエルサに感心します。

よくよく身分証明書を見てみると誕生日が5月7日だと気付きます。ジョジョはクレンツェンドルフ大尉が戻ってくると戦々恐々するのでした。

 

ヒトラーは「ナチスの忠誠心はどこにいった」と激怒する一方、ジョジョは彼女は悪い人じゃないと対立します。

そんなある日、母が反ナチ運動の共犯者として首つり死体で発見されます。息絶えた母の遺体にしがみつくジョジョ、エルサを殺そうとしますが、ただ泣き崩れるだけでした。それでもエルサへの手紙は書き続けるのでした。

 

戦争も激化し、ヒトラーも自殺。味方は日本軍だけでした。生き残った教官と子供たちはアメリカ軍に挑み、命を落としていきます。その惨状に絶望したジョジョは逃げ回るしかできませんでした。

翌日、街には多くの死体が横たわり、ジョジョアメリカ軍に連行されます。そこでクレンツェンドルフ大尉と遭遇し、母の死を悼みながら、「お前の本は面白かった。笑って悪かった」と謝罪します。そして、姉を大切にするよう教え、わざと悪態をついてジョジョを逃がして連行された大尉は銃殺されます。

 

ジョジョは最後の手紙を読むと、エルサは去年恋人が結核で亡くなったと話します。そして、ジョジョはエルサに告白すると「弟として愛してる」と呟くだけでした。

彼らが外に脱出しようとした時、ヒトラーが「お前は醜い。どうせ捨てられる」と罵り、「お前の属する世界へ戻るのだ」とカギ十字の腕章を渡します。ジョジョは腕章を投げ捨てて、ヒトラーに一撃をを加えるのでした。

そして、ジョジョは母と同じように「外は危険、とってもね」とごちり、外に出てエルサとダンスを踊るのでした。

まとめ

ナチスを題材とした戦争映画と思いきや、ジョジョが母親のロージーユダヤ人のエルサ、ヒトラーユーゲントのクレンツェンドルフ大尉、親友のヨーキーとの出会いや別れを通じて、戦争の悲惨さを訴えかけてくる映画でした。

映画「リチャード・ジュエル」のサム・ロックウェルが出演しているので、一緒に映画鑑賞するものも悪くないと思います。