映画「リチャード・ジュエル」の感想とネタバレ

映画「リチャード・ジュエル」の鑑賞終了。

 

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映画「リチャード・ジュエル」の見どころ

・本作に出演する俳優の迫真の演技

・実話を追究したストーリー

・リチャードが爆弾事件の犯人から無罪になるまでの伏線と人間ドラマ

映画「リチャード・ジュエル」の登場人物

・リチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)

本編の主人公でアトランタ爆弾事件に犯人にされる

・ワトソン・ブライアント(サム・ロックウェル)

リチャードの友人で弁護士

・ボビ・ジュエル(キャシー・ベイツ)

リチャードの母親

・キャシー・スクラッグス(オリヴィア・ワイルド)

アトランタ・ジャーナル紙の記者

・トム・ショウ捜査官(ジョン・ハム)

FBIの捜査官

・ダン・ベネット捜査官(イアン・ゴメス)

FBIの捜査官

・ナディア(ニナ・アリアンダ)

ブライアントの恋人

 

映画「リチャード・ジュエル」のネタバレ

リチャード・ジュエルは備品担当の新人として働いていました。

リチャードはゴミ箱にあった包装紙からワトソン・ブライアントの好物がスニッカーズだと見抜き、デスクの引き出しに忍び込ませます。ブライアントはリチャードの能力に驚きます。それ以来、ブライアントはリチャードをマッシュの登場人物の名前から”レイダー”と”呼びます。

リチャードは備品室の仕事を辞めることになり、ブライアントとの別れ際に”クイド・プロ・クオ”(見返り条件)として、スニッカーズを渡して去ります。

 

次にピートモンド大学の警備員として勤めていましたが、学生に暴力を振ったり、道路に無理やり自動車を停止させて飲酒運転の検査をしたりと横暴な勤務態度にクリアー学長はリチャードをクビにします。

 

そして運命の日、リチャードはケニー・ロジャーズのライブの警備員と見回りをしているとベンチの下に置かれたリュックを見つけます。リュックの中身が爆弾だと推測したリチャードは、警官や観客に警告しますが、信じて貰えませんでした。

 

一方、911には「記念公園に爆弾がある。爆発は30分後」と脅迫電話が来ます。

 

警官が中身を確認すると大型パイプ爆弾でした。直ちに周囲にいる観客とタワーにいるスタッフを避難させた途端、爆弾が爆発をします。

リチャードは、被害を最小限に抑えた警備員として英雄となり、メディアの引っ張りだこになります。テレビ出演したリチャードは「訓練通りに動いただけだ」と話し、さらにニューヨークの出版社から「本を書いてみないか」と誘われます。

 

管轄内で発生した爆弾テロの犯人を検挙したいFBIのショウ捜査官は、元副保安官として働いていたリチャードを容疑者とします。

以前、勤務していた大学の学長に事情聴取をすると取り締まりが異常だったと証言します。ショウ捜査官は過去の爆弾事件の傾向からリチャードが自演自作で爆弾事件を起こして英雄となった暁に法執行官に戻ろうとしているのではと疑います。

 

リチャードはブライアントに出版契約に力を貸してくれないかを協力を仰ぐと、ブライアントは先にリチャードが執筆した原稿を読むことを条件に呑みます。

 

アトランタ・ジャーナル紙の記者のキャシーはショウ捜査官に接近し、自らの身体を差し出して犯人が誰なのかを迫ります。するとショウ捜査官は爆弾犯がリチャードであると暴露してしまいます。

キャシーはすぐさま他の報道機関に先駆け、アトランタ爆弾事件の号外トップで実名の記事を報道すると全米をさらいます。

 

是が非でもリチャードを爆弾事件の犯人にして検挙したいショウ捜査官はある方法を実行します。それはリチャードを取調室で訓練用のビデオ撮影と称して自白させるものでした。

リチャードに爆弾の発見した状況をできるだけ本物らしく演じて欲しいと指示します。しかし、リチャードは本物の書類にサインさせたりとFBIの不審な行動を感じ取り、ブライアントに弁護士を依頼します。

 

ブライアントはアシスタントからFBIの尋問室から電話があったと知り、リチャードに「誰にも何も話すんじゃない」と忠告し、爆弾事件の責任者ショウ捜査官に釈放しなければ法で訴えると脅すとリチャードは解放されます。

 

リチャードの家には多くの報道陣が集まる中、ブライアントはリチャードの元に訪れて弁護を引き受けます。さらにリチャードに警官やFBIがいる時は証言しないようにと釘を刺します。

その帰り際、ブライアントはキャリーと遭遇します。キャリーは「彼の弁護は戦車と戦うと同じ。あなたの記事を書いて力になる」と迫るも、ブライアントは断ります。

 

ブライアントは911への2回目の電話が掛かってきた時刻が午前12時58分、リチャードがタワーにいた時刻が12時57分と犯行を行うのは不可能で、現場から公衆電話からまで6分弱掛かることが判明します。

バイクで犯行が可能ではないかと疑うも、アシスタントがバイクで往復できないと否定し、ブライアントはリチャードが犯人ではないと断定します。

 

ある日、FBIがリチャードの家で家宅捜索をしていると呼ばれます。無罪になる方法として「記念公園に爆弾がある。爆発は30分後」の音声を録音するよう促されます。リチャードはFBIの指示に従い、何回か録音しているとブライアントが止めに入り、証拠として認めないと一喝します。

FBIは単独犯ができないであれば、共犯者か同性愛者がいたと判断してダッチェスに事情聴取します。

 

ブライアントはFBIのポリグラフ検査だと偽造される恐れがあったので、民間の施設でポリグラフ検査をします。すると、一点の疑惑もないとシロだと検査結果が出ます。

さらにブライアントはキャリーの勤める新聞社に行き、記事の撤回を要求します。キャリーは「事実を書くのが私の仕事だ」と断ります。キャリーは秘密裏に公衆電話までの時間を測ると、リチャードによる犯行は不可能だと断言するのでした。

キャリーはショウ刑事に会って、リチャードに911の電話ができないと話すも過去の爆弾事件の事案から共犯がいたの一点張り、遂に「君は必要ない」と一蹴するのでした。

 

ブライアントはリチャードの母ボビの会見を開き、メディアに対して息子は無罪なのに犯人扱いされてプライバシーを奪われたこと、息子の行動で人々の命が救われたことを大統領に訴えかけます。

連邦保安局を訪れた彼らはFBIの根の葉もない尋問を巧みに躱すと、リチャードが捜査官たちに「僕に対して何か根拠があるんですか?」と聞きます。

さらに「僕が捕まっている間に犯人が爆弾事件を起こしたらどうするんだ」と訴え、仮に爆弾を発見したとしてもリチャードみたいに犯人にされるから逃げようと逃げ腰になる人間が増えると反論するのでした。

 

88日後、彼らの元にショウ捜査官が現れ、書類を置いて立ち去ります。そこには「1996年7月24日の記念公園の爆弾事件の捜査対象には該当しない」と記されていました。

それから6年後、ルーサーズビル警察署の警察官として働き、ブライアントはエリック・ルドルフが真犯人で捕まったと報告して去るのでした。

まとめ

監督は映画「ハドソン川の奇跡」や 「15時17分、パリ行き」、「運び屋」などの実話を映画化に導いたクリント・イーストウッド。本作ではリチャードが英雄になってから無罪になるまでの伏線、ブライアントとの人間ドラマと素晴らしい作品なので、歴代の作品を見ている人でも見ていない人でも楽しめる作品だと言えます。