映画「シライサン」の感想とネタバレ

映画「シライサン」鑑賞終了。

 

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映画「シライサン」の見どころ

・リアリティのあるシライサンの演技

・映画「リング」や「呪怨」を思わせるストーリー

・続編を匂わせる結末

・エンドロールに隠された秘密

 

映画「シライサン」の登場人物

山村瑞紀(飯豊まりえ)

女子大生で香奈の死の真相を追う

鈴木春男(稲葉友)

大学生で弟和人の死の真相を追う

間宮幸太(忍成修吾)

東京の出版社で働くライターで、シライサンの記事を調査する

間宮冬美(谷村美月)

幸太の妻で娘の真央を交通事故で失う過去を持つ

加藤香奈(江野沢愛美)

瑞紀の友人でシライサンの犠牲者

鈴木和人(渡辺佑太朗)

春男の弟でシライサンの犠牲者

富田詠子(仁村紗和)

香奈と和人のバイト仲間でシライサンの犠牲者

渡辺秀明(染谷将太)

温泉街の酒場に勤める配達人でシライサンの怪談を広めた張本人

森川俊之(大江普平)

バイト仲間の3人が訪れた温泉旅館で働く青年で唯一の生存者

 

映画「シライサン」のネタバレ

山村瑞紀と加藤香奈はレストランで他愛のない会話をしていると、不意に表情がこわばり、怯える香奈。「来ないで!」と絶叫し、それが彼女の残した最期の言葉でした。
眼球を破裂させ、鮮血に塗れた親友の死を、瑞紀は何が起こったのかわからぬまま、見つめていました。

ある日、大学生の鈴木春男は、取り乱した弟和人から不審な電話に胸騒ぎを覚え、アパートに駆けつける「来るな!」と怯え、それが電話越しに弟が最期の言葉となり、和人は両目が破裂した状態で死体で発見されました。

検死の結果、死因は心不全で眼球内部の圧力が高くなって破裂した稀なケースと検視官は話しました。


春男は和人が死んだとき誰かいたと判断し、数日後、春男は瑞紀を訪れます。
和人が香奈と同じバイト先で働いていたこと、そして加奈も同じような変死を遂げたことをSNSで知り、彼は何が起きたのかを突き止めたいと強く思っていました。

そこで亡くなる直前に共に旅行をしていた富田詠子を訪れます。
詠子は加奈が亡くなったことを知っており、和人に勉強を教えて貰っていました。
2人が亡くなった理由を聞くと「たぶんアイツが来たんだ」と話し、それは”目が異様に大きな女で捕まったら死ぬ”と言う噂話でした。

 

青ざめた詠子が語ったのは、和人や加奈と泊まった旅館で、酒場の配達人渡辺秀明がある怪談話をしたことがきっかけでした。さらに温泉旅行で働いていた青年である森川俊之も秀明の怪談話に参加します。

 

春男は詠子を探していると自殺しようとしている姿を目撃し、咄嗟に止めます。
その時、かすれた声で「シライサンが来る」と囁きます。
詠子は病院に運ばれ、目を覚まし、春男がシライサンについて聞くと呪われましたと宣言します。


一方、ライターの間宮幸太と妻冬美は香奈が亡くなったレストランで食事をとっていました。幸太は3人が心不全で死亡したことに疑問に思い、レストランで死亡した女性の記事を書こうと調査を開始します。
怪談を語っていた渡辺は既に亡くなっており、死因は心不全でした。

 

瑞紀は料理中に眼球が潰れた香奈の姿を目撃し、春男に電話をして夕飯に誘います。
香奈は大学の友人で瑞紀を痴漢から助けられた経緯があり、加奈に憧れていました。

春男も和人の部屋の掃除をしていると眼球の潰れた和人を目撃し、「俺が奪ったんだ」とうわ言を呟きながら目を覚まします。

 

詠子もまた病院で眼球破裂の心不全で亡くなったことから、彼らは謎を解くために香奈と和人、詠子が生前に足を運んだ温泉地に行きます。
すると幸太と出会い、「弟さんのことを聞かせてくれないか」と直談判しますが、瑞紀は「知らない方がいいと思います」と断ります。

 

旅館に到着した彼らは唯一の生存者である森川俊之に聞こうかと訪れましたが、少し前から休んでいると言います。

香奈と春男は渡辺が働いていた太平櫻酒へ会いに行きますが、同僚により亡くなっていることを知ります。

渡辺は死ぬ少し前、実家で見つけた小学生の日記で異様な大きな目が追いかけてくると書いていました。

幸太は森川を事情聴取すると「アイツ、目を反らしたら近付いてくる、目を合わせたら近付いてこない」と話します。そして、シライサンの名を呟くのでした。

 

ある夜、瑞紀はシライサンを目撃し、春男は電話越しに「目を反らすな」と忠告し、指示に従います。
春男が到着するも瑞紀の姿はなく、瑞紀は逃げ続けるが、シライサンと対峙します。後ろでは「友達でしょ」と囁く香奈の姿、「こっちむいて」と誘うも耐え抜き、手を振りほどいたことを謝罪します。

春男は瑞紀を助けて広い場所で距離を取るためシライサンの横を通り、瑞紀とシライサンが目が合った瞬間、夢の中に入ります。


瑞紀は河童のミイラ、祈祷札、祭壇の前に祈祷している女と遭遇して目を覚まし、春男は瑞紀の生存に喜びます。

次に渡辺の兄に会いに行きます。
兄の話によると民俗学を研究していた溝呂木弦は子供の頃に心不全で死亡しており、渡辺にシライサンの話を見つけて話していました。


目隠し村の調査では祈祷により相手を呪い殺し、調伏を生業とした一族がおり、昭和初期に力の強い人間が生まれました。しかし、謎の病気が蔓延して一族は全滅しました。

唯一の生存者である森川にシライサンが襲い、眼球が破裂して死亡します。

何故森川が助かったのか考えていると、シライサンを忘れていたから助かったと結論付けます。一方、瑞紀も寂しかったのかなと呟きます。

 

ある帰りに車がエンスト、シライサンから逃れる方法を考えていると瑞紀があることに気付きます。それは3日に1度とランダムでシライサンが現れると仮定して、一生が80年として合う回数を3万回とします。

1人の場合、3日に1回でシライサンに会う回数は1万回、2人の場合、シライサンに会う回数は5000回、1万人の場合、シライサンに会うのは1回きりとなり、会う回数が減っていることに気付きます。

つまり、リスクを分散させることで助かることが判明し、幸太は妻を救うため拡散しようとしますが、春男は止めようとします。

しかし、瑞紀が岩に頭をぶつけて意識を失い、妻に記事を拡散するよう連絡しますが、後ろから交通事故で亡くなった娘真央に声を掛けられ振り返ると背後にシライサンの姿がありました。

春男が幸太の家に訪れるも夫の死と共に妻冬美も行方不明になります。

 

春男が病院に行ってお見舞いに行くと自分の名前しか覚えておらず、「自分がどうしていたのかわからない」と記憶喪失になっていました。春男は「俺はたまたま取り掛かった」と誤魔化します。

春男は踏切で待っているとシライサンを目撃し、電車の通過と共に姿を消します。ホッとした束の間、春男の背後にシライサンが佇んでいるのでした。

まとめ

映画「リング」の貞子や「呪怨」の伽椰子の呪いが伝染する映画で、上記の映画と比べるとホラー要素は弱めだが、リアリティーのあるシアイサンの演技はホラー感満載なので、見ても問題ないと思います。