映画「IT/イット THE END"それ"が見えたら終わり。」の感想とネタバレ

映画「IT/イット THE END"それ"が見えたら終わり。」鑑賞終了。

 

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前作から27年後の世界が描かれた作品でペニーワイズの不気味さは変わらないものもホ

ラー映画の恐怖度は低め。ルーザーズのメンバーがそれぞれの人生に立ち向かい恐怖や

過去を乗り越えて行くシーン、回想シーンなどストーリーは高評価。1990年に公開され

た映画「IT」のペニーワイズの半生をルーザーズのメンバーに当てたような映画でし

た。ただし、3時間以上ある映画なので覚悟がいると思います。

 

主な登場キャラクター

ビル・デンブロウ(ジェイデン・マーテル/ジェームズ・マカヴォイ)

ホラー作家で映画で脚本も手がける。「黒い奔流」などの多く著書を持つが、暗い結末

に否定的な意見が多い。既婚者で妻オードラは女優。

ベン・ハンスコム (ジェレミー・レイ・テイラー/ジェイ・ライアン)

建築家で会社経営者。筋肉質のイケメンで内気な性格は昔のまま。デリーで初恋の人ベ

バリーと再会し、心が揺れる。

リッチー・トージア(フィン・ウォルフハード/ビル・ヘイダー)

人気コメディアンで得意なネタのフレーズは「お楽しみはこれから」。かつでエディや

ヘンリーのいとこに抱いていた感情を思い出す。

ベバリー・マーシュ(ソフィア・リリス/ジェシカ・チャステイン)

夫トムと人気ブランド「ローガン・マッシュ」を立ち上げたファッション・デザイナ

ー。父親のように高圧的なトムからのDVに苦しむ。

スタンリー・ユリス (ワイアット・オレフ/アンディ・ビーン)

会計士で妻パトリシアとブエノスアイレス旅行を予定していた。"それ"の復活を聞いた

直後に自殺する。

マイク・ハンロン(チョーズン・ジェイコブス/イザイア・ムスファタ)

デリー市立図書館の司書で図書館の時計塔の部屋に住む。長年にわたりデリーの住民か

ら昔話を聞き、町の歴史と"それ"の関わりを研究している。

エディ・カスプブラク(ジャック・ディラン・グレイザー/ジェームズ・ランソン)

製薬会社など大手企業を顧客にするリスク分析家。神経過敏症で、ストレスが溜まると

携帯している吸引器を口にする。既婚者で妻マイラとふたり暮らし。

ペニーワイズ(ビル・スカルスガルド)

人間を惑わすため"それ"が姿を変えた踊るピエロ。27年前の復讐のためルーザーズをデ

リーに誘い出す。

 

映画「IT/イット THE END"それ"が見えたら終わり。」の見どころ

・ペニーワイズの怪演技

ルーザーズのメンバーのそれぞれの人間ドラマ

スティーヴン・キングの映画パロ

 

 

映画「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」のネタバレ

1989年9月、ビルたちは"それ"がまた現れたらデリー州の帰ってくると約束します。

 

27年後、あるゲイカップルが遊園地でデートしていると男たちがからかい、エイドリア

ンが暴行を受けます。そして、エイドリアンは川に投げ捨てられ、エイドリアンは"そ

れ"に襲われます。

 

マイクは"アイラブデリー"の赤い風船と"帰ってこい"の血文字を見つけます。

ビルは、脚本家としての活躍していましたが、ある作品で監督からは結末がつまらない

と言われ、さらに脚本を書き直せと命令される始末。

 そんなある日、マイクから電話がかかってきます。それは"それ"が現れた連絡であり、

マイクは残りのルーザーズのメンバーを呼び出します。

 

大雨の日、下水道が逆流し、大量の死体と共にヘンリーが息を吹き返します。

ヘンリーは過去に父親殺害容疑で逮捕され、そのまま精神病院へと送られ、赤い風船を

目撃します。ヘンリーはホックステッターからナイフを渡されます。

一方、ビルたちは中華料理店で再会しますが、スタンリーだけ姿がありませんでした。

ビルたちは思い出話に花が咲かせます。

 

マイクは、"それ"について聞くと多くのメンバーは覚えていないようで、街を離れるほ

ど記憶が薄れていくようで、27年周期で"それ"が繰り返されていることに気付きます。

そこで"それ"を倒すべくマイクは当時のルーザーズのメンバーを呼び戻したのでした。

 

しかし、すぐに"それ"の洗礼を受けることになります。フォーチュン・クッキーの中か

ら不吉なメッセージを見つけ、英単語を並び替えると"どうやらスタンリーは約束を果た

せ切れなかった"となります。さらに奇怪なモンスターが出現します。

嫌な予感がしたビルたちは、スタンリーに電話をすると、妻からスタンリーは手首を切

って死んだと言われます。マイクは、ビルたちに協力を仰ぐも死を恐れてビクトリア拒

否します。

 

ある野球の試合でビクトリア(冒頭に登場した少女)の人形に昆虫が止まります。

その昆虫のあとを追うとペニーワイズが現れます。ペニーワイズはビクトリアに対して

「友達になろう」と誘いますが、不気味さに断ります。ペニーワイズは泣き落とし作戦

で同情を得ると同時に襲います。

 

ヘンリーは看守を殺害して精神病院から逃亡します。

一方、ビルはマイクと"それ"を打倒すべく立ち上がります。マイクは、18世紀の先住民

シャカピワー族の美術工芸品を見せます。

マイクは、シャカピワーの集落で”それ”を倒す唯一の方法「チュードの儀式」を会得し

ていました。ビルは疑心暗鬼でしたが、シャカピワー族と"それ"が戦ってるヴィジョン

を見せられ、信用することになります。

 

ベバリーは以前、死の光を浴びたことで未来を見ることができるよう身体に変化が起こ

ったようで、あと20年以内に全員が"それ"に殺されると宣言します。

6人は27年前のクラブハウスに戻り、儀式に必要な思い出の品の収集と"それ"に対抗す

るために自分の過去に立ち向かうのでした。

 

以下、完全なネタバレになりますので、ご了承ください。


ベバリーはかつて住んでいた部屋を訪れます。現在、カーシュ夫人が住んでいました

が、温かく迎え入れてくれます。ベバリーは鍵とビルから貰った「君の髪は冬の火」を

回収しました。しかし、その背後では不気味な人影が蠢いていました。

 

リッチーはストリートファイターをヘンリーのいとことプレイしていました。

また、ゲームをしようと誘いますが、そこにヘンリーが現れ、リッチーを脅します。

ペニーワイズが「キスしたいか?」と言うと同時に人形が動き出し、リッチーを襲いま

す。リッチーはそれが幻だと念じると消えていました。

 

ビルはある店で自分の自転車を見つけ、手持ちの現金で購入するとある場所で止まりま

す。そこはかつて弟のジョージーが行方不明になったところでした。

ビルはジョージーに手を差し伸べようとしますが、ペニーワイズに下水道に引きずり込

まれそうになります。

 

ベンはクラスメイトからいじめを受けていました。

後ろからベバリーが話しかけ、ベンはベバリーに好きだと告白するとあくまでも友達だ

と言われます。さらにベバリーはベンを汚い言葉で罵り、"それ"がベバリーでないこと

に気付きます。ロッカーに隠れるもペニーワイズが襲い、「キスしろ」と迫るから逃げ

るのでした。

 

エディは神経過敏症で吸引器を取りに行くと「エディ」と名前を呼ぶ声が聞こえてきま

す。地下室で母親が監禁されている姿を見て、救出しようとしますが、ペニーワイズの

幻影が襲います。母親は数年前に肝臓がんで亡くなっていました。

エディは幻影の首を絞めて命からがら逃げ出すことに成功します。

 

エディはヘンリーに顔を傷つけられましたが、反撃してヘンリーを刺します。

ベンとベバリーの目の前に階段からスケボーが下りてきていることに気付います。スケ

ボーの裏に"あの子を皆殺しにする気か"と書かれていました。

 

ベンは中華料理店で出会った少年ディーンを救うため単身でアトラクションに向かいま

した。ディーンを救おうとしますが、四方ガラス張りの部屋で囲まれており、進めませ

んでした。一方、ペニーワイズは頭でガラスを破壊し、ディーンを襲います。

 

マイクは図書館で調べ物をしていると本が落ちます。

それはマイクの火事の記事でした。その時、ヘンリーがマイクを殺そうとしますが、リ

ッキーが止めの一撃を加えて倒します。

 

図書館では、ビル以外揃っており、儀式を成功させるためにはビルが必要不可欠でし

た。そこで6人は以前、ビルが住んでいた家に行き、ビルと合流します。

家に入るとベンとリッチーとエディに死んだはずのスタンリーが襲いかかります。首だ

けになっても生きており、リッチーはスタンリーの首を押さえ、ベンがエディに止め

を刺すように命令しますが、あまりの恐怖で動けませんでした。

 

ビルは、身体に"やっと帰ったね"とペニーワイズによるナイフによる血文字の苦痛に喘

ぐ中、さらに首を搔き切ろうとします。咄嗟にベバリーはペニーワイズが映る鏡を割っ

て、ビルの命を救ます。

 

6人は儀式を実行するために下水道に存在する"それ"の住む住処に行きます。

マイクは儀式として先住民シャカピワー族の壺に思い出の品を入れるよう指示します。

さらに死の光を見ないこと、"光は闇になる"と唱え続けることを注意します。

 

ビルはジョージーが作った舟

ベバリーはベンが書いた絵ハガキ

ベンはベバリーが書いたアルバムのサイン

エディは吸引機

マイクはベバリーが投げた石

リッチーはゲーセンのコイン

スタンリーは蜘蛛除けのシャワーキャップ

 

を燃やします。

 

これで儀式が成功したと思いきや、赤い風船が膨らみ失敗します。

そこに死の光の出現と共にペニーワイズが巨大化してビルたちを排除しようとします。

 

リッチーはペニーワイズを煽ると意識を奪われます。

エディは、リッチーを救うべく"この武器を使えばペニーワイズを倒せる"と念じて投げ

ます。するとペニーワイズの口の中に吸い込まれ、倒すことに成功しました。エディが

勝利を確信した瞬間、後ろから刺し貫かれます。

そして、エディがリッチーに「お前のママと寝た」と告白するのでした。

 

ベンたちはペニーワイズに"そう思わせるため"「ただのピエロだ」「臆病者」などと罵

って、精神攻撃を与え続けるとペニーワイズは萎縮していき、マイクはペニーワイズが

の心臓を抉り出して全員で潰します。

最期にペニーワイズは「大人になったな」とごちると息絶えるのでした。

 

エディの元に駆け寄ると既に虫の息で、リッチーはエディを救おうとしますが、ベンた

ちに無理やり連れ出されます。全員が脱出すると同時に家は完全に崩壊します。

エディの死に暮れながらもビル、ベン、ベバリー、マイク、リッチーはそれぞれの人生

を生きていくのでした。

 

以上、映画「IT/イット THE END"それ"が見えたら終わり。」ネタバレでした。