映画「ジェミニマン」の感想とネタバレ

映画「ジェミニマン」の鑑賞終了。

 

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映画「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」の監督、アン・リーの最新作映画と

期待して鑑賞。ウィル・スミスの二役の演技とアクションシーンは高評価。まるで映画

クラウドアトラス」で六役を演じたトム・ハンクス以来の衝撃でした。

ストーリーは、ホームドラマのようなあっさりしていたこともあり低評価。

登場キャラクター

ヘンリー・ブローガン/ジュニア(ウィル・スミス)

ダニー・ザカウスキー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)

クレイ・ヴァリス(クライヴ・オーウェン)

バロン(ベネディクト・ウォン)

ジャック・ウィリス(ダグラス・ホッジ)

デル・パターソン(ラルフ・ブラウン)

ジャネット・ラシター(リンダ・エモンド)

ユーリ・コヴァッチ(イリア・ヴォロック)

映画「ジェミニマン」の見どころ

・ウィル・スミスが演じる二役の演技

・ヘンリーとジュニアのアクションシーンとバイク追撃シーン

 

ネタバレ

ベルギーのリェージュ、ヘンリーは走行中の高速列車に乗車していた要人を暗殺します。

 

ジョージア州バターミルクサウンドでヘンリーは慎ましく生活をしていました。そ

の時、侵入者ありの警告に家を飛び出すとそこにいたのは上司のパターソンでした。

ヘンリーは、パターソンに暗殺者を引退すると言います。パターソンが理由を聞くと、

頭ではなく弾の軌道がズレて首に撃ち抜いたこと、要人を撃つチャンスがあったのに民

間人がいて躊躇したこと、そして狙撃の腕が落ちたと告げます。パターソンはそれを受

け入れます。

 

ある日、ヘンリーは、義兄弟であるジャックに会いに行き、驚愕の事実を知ります。ジ

ャックが高速列車で暗殺したのは、"生物兵器のテロリストのドルモフ"ではなく"分子生

物学者のドルモフ"でした。ジャック曰く、何者かに改ざんされていました。しかも、ア

メリカ国防情報局に盗聴されていました。

アメリカ国防情報局のヴァリスは、情報の漏洩を恐れてヘンリーを暗殺しようと目論み

ます。

 

船着き場の受付にいたダニーにヘンリーは、謝罪と共に"ダニー・ザカレウスキー"と書

かれた紙を見せると動揺します。するとダニーは、アメリカ国防情報局から派遣され、

ヘンリーを監視するために来たと告白します。

 

ある夜、ジャックは、何者かの襲撃により、口封じに暗殺されます。

そして、ヘンリーとダニーに暗殺者が送り込まれます。二人は暗殺者を倒し、ダニーは

暗殺者の一人を尋問して、アメリカ国防情報局の回し者であると吐かせます。

二人はボートで逃走します。

ダニーは「襲ってきた男は、あなたが寝返った」とヘンリーに問うとそれを否定しま

す。ボートで逃走中、水上機が着水します。それはバロン・ツアー社を経営している友

人のバロンで超一流のパイロットでした。

 

ヴァリスジェミニの創設者で要人の暗殺を請け負い、巨万の富を得ていました。ヘン

リーもジェミニの訓練に参加していました。ヴァリスの命令で足に重りを付けた状態で

泳いで生死を彷徨った経験がありました。

 

ヘンリーたちがバロンと共に逃走していると屋上には狙撃手がいました。ヘンリーがあ

とを追うとそれはもう一人のヘンリー(以下、ジュニア)でした。

激しい銃撃戦とバイクの逃走劇の末、ヘンリーは警察に逮捕されます。ジュニアはその

喧噪に紛れて逃走します。

 

そして、ヘンリーたちは情報屋のユーリに会うべく、プタベストに飛びます。

ダニーは、アニコにジュニアが落とした帽子と血液を渡します。DNA鑑定の結果、ヘン

リーのDNAと一致し、ジュニアは、クローンだと判明します。

 

プタベストでヘンリーは、ユーリと会います。ユーリに情報によると今回、ヘンリーが

暗殺した要人のドルモフは、人類1号としてヘンリーのクローンを生み出した研究者の

一人でした。ヴァリスは、クローンとして生まれたジュニアを養子と迎えて、暗殺者と

して育てていました。また、狙撃の腕が落ちたヘンリーが不要だったので、ヘンリーの

代わりの後釜として肉体も身体も劣れない屈強の兵士を作ろうとしていました。

ジュニアは数少ないクローン人間の成功例でした。

 

ヘンリーは、エルモドに電話をかけて、狙撃手の存在をチラつかせながら、今回の計画

のことを問い詰めると、エルモドは「私は計画を引き継いだだけだ」と一蹴するだけで

した。そして、ダニーの復帰と安全の約束をさせます。

 

ジュニアは、ヘンリーを暗殺するためにプタベストへ行きます。

一方、ダニーはジュニアに会いに行きます。盗聴マイクがないかを確認され、拘束され

ますが、密かに発信器をダニーにつけていたこともあり、無事救出されます。

ジュニアに真実を話しながら、後釜になること、ジュニアを救いたいと問いますが、混

乱しているジュニアは聞かず、ヘンリーと乱闘になります。水中に落下してもなおヘン

リーを殺そうとします。すると、ダニーがジュニアを撃ち、ヘンリーを助け出します。

 

義父ヴァリスに「ヘンリーを超えるのだ」と押しつけられ、疑心暗鬼になっていたジュ

ニアにヘンリーは自分の生い立ちやヴェリスの命令で動くのではなく、自分で新しい人

生を見つけ出すことを問うとジュニアは協力します。

 

ジュニアを仲間に引き入れることに成功したヘンリーたちですが、ヴァリスの命令で四

人が乗っていた自動車にミサイルが撃ち込まれます。ヘンリー、ダニー、ジュニアは脱出することができましたが、バロンは命を落とします。

機関銃の猛攻とクローン人間との襲撃にヘンリーとダニーは、急所である首と頭を狙っ

て対抗していました。

ジュニアはヴァリスに攻撃を中止させようと命令をしますが、ヴァリスは自分を撃てと

挑発します。ジュニアはヴァリスを撃たず、殴り倒します。

ヘンリーとダニーの元にクローン人間の増援に苦戦しながらも、ジュニアの救援により

事なき得ます。

 

さらに新たな刺客が派遣され、三人は強力な武器や点火して倒そうとしますが、何度も

立ち上がり襲ってきます。最期はジュニアの猛攻撃によって撃破しました。

その正体はヘンリーとジュニアと瓜二つでした。

そこにヴェリスが現れます。湾岸戦争でヘンリーのような兵士を見て同じ兵士を作りた

くなったこと、人間の兵士を送るよりも痛みを感じないクローン兵士を送ったほうが家

族の悲しみやPTSDの兵士を減らせると説明します。

ヘンリーは、クローン人間は人間であり、傷つくときは傷つくとヴァリスの意見を否定します。

ジュニアは、ヴェリスを撃とうとしますが、ヘンリーが「もしヴェリスを撃てば自分も

を傷つく」と説得して、武器を回収します。そして、ヘンリーはジュニアから取り上げ

た武器でヴァリスを撃ち殺します。

 

ヘンリーは、パターソンと決別します。パターソンによるとジェミニ施設は解体、クロ

ーン計画も無に帰し、政府もジュニアに対して「彼には手を出すな」と釘を刺すのでした。

 

六ヶ月後、ヘンリーとダニーと再会し、ジュニアは大学院の工科の学生として、大学生

活を謳歌していました。

ヘンリーはジュニアにパスポートや運転免許証などの身分証明書を渡し、三人は大学院

を去るのでした。

 

以上、映画「ジャミニマン」のネタバレでした。