映画「スペシャルアクターズ」の感想とネタバレ

映画「スペシャルアクターズ」鑑賞終了。

 

f:id:redrivertan:20191024195250j:plain

 

カメ止めの上田慎一郎監督の新作と聞いて、見に行きました。カメ止めを超えることはなかったが、申し訳程度のギャグシーン、伏線回収の上手さや次々に期待を裏切る展開、ラストの予想外の結末と最後まで楽しめました。まるで映画「ザ・マジックアワー 」とマイケル・ダグラス主演の「ゲーム」を混ぜたような映画でした。

主な登場キャラクター

俳優事務所「スペシャルアクターズ

大野和人(演:大澤数人)

売れない役者。極度に緊張すると気絶してしまう

大野宏樹(演:河野宏紀)

和人の弟で兄を気にかけ、俳優事務所「スペシャルアクターズ」に参加させる

富士松卓也(演:富士たくや)

俳優事務所「スペシャルアクターズ」の社長

富士松(演:北浦愛)

俳優事務所「スペシャルアクターズ」の社長の娘で演技指導を担当

田上陽介(演:上田耀介)

元詐欺師で俳優事務所「スペシャルアクターズ」ではシナリオ担当

清水八枝子(演:清瀬やえこ)

俳優事務所「スペシャルアクターズ」の所属俳優。役に入ると激しく演じる

丹後真由(演:仁後亜由美)

俳優事務所「スペシャルアクターズ」所属俳優。占い師や霊能者の役が得意

鬼塚(演:宮島三郎)

俳優事務所「スペシャルアクターズ」所属の若手俳優


カルト集団「ムスビル

大和田多磨瑠(演:淡梨)

克樹の息子でカルト集団「ムスビル」の教祖

大和田克樹(演:三月達也)

カルト集団「ムスビル」の創設者で息子の多磨瑠を教祖に仕立て上げた

七海(演:櫻井麻七)

カルト集団「ムスビル」の幹部女性の魅力で信者を勧誘

河田隆(演:弘川口貴弘)

カルト集団「ムスビル」の幹部で能力開発セミナーの講師を務める

麻奈(演:南久松真奈)

セミナーに参加後、カルト集団「ムスビル」に入信した主婦

山本(演:山下一世)

カルト集団「ムスビル」に勧誘される気弱そうな青年

 

旅館「めぶき

津川里奈(演:津上理奈)

旅館「めぶき」の女将。両親を失ったショックからカルト集団「ムスビル」に入信

津川祐未(演:小川未祐)

里奈の妹でカルト集団「ムスビル」から姉と旅館めぶきを守ろうとする

廣瀬(演:広瀬圭祐)

旅館「めぶき」の番頭で旅館めぶきを縁の下から支える男衆

 

その他

原田 拓己(演:原野拓巳)

和人かかりつけの「メンタルクリニック原田」の精神科医

 

ネタバレ

三流役者の大野和人はドラマ「灯りをともせ」のオーディションに参加するものも、監

督から嘘くさい芝居と罵られ、突然意識を失います。

和人は、緊張したりストレスが溜まったり、男性に問い詰められると無意識に意識を失

うようでした。警備員のバイトもその原因でクビを宣告させます。

 

そんなある日、警備員の仕事をしているとある男が会社員に絡んでいました。罵詈雑言

を浴びせる男が会社員に殴りかかろうとしますが、逆に殴られます。その男に近づくと

弟の宏樹でした。宏樹は和人と同じ役者をしており、母親の葬式以来の再会でした。

すると和人の前にその会社員が現れると宏樹と仲睦まじく接していました。よくよく聞

いて見ると、それは演技でした。

 

翌日、和人は宏樹と俳優事務所「スペシャルアクターズ」を訪れました。俳優事務所

スペシャルアクターズ」では、映画やドラマの出演だけではなく、お店で行列を作っ

たり、映画で大袈裟に笑ったりと日常の中で演じる仕事も行っていました。

最初は、参加することに躊躇していた和人ですが、家賃が滞納していたことから働くこ

とにしました。

 

ある日、津川祐未が詐欺団体から旅館を守りたいと依頼が入ります。姉の里奈はカルト

集団「ムスビル」に旅館を譲渡しようとしていました。相手が大きな組織とあって、調

査費用が膨大になると聞き返すと祐未は、両親の遺産を支払います。

祐未の依頼を了承したスペシャルアクターズの俳優たちは、カルト集団「ムスビル」の

潜入捜査を敢行します。

和人と宏樹はカルト集団「ムスビル」の本部で行われる能力開発セミナーに参加し、新

規登録費用を払います。

 

多くの信者が集まる大広間で待機していると大和田多磨瑠が目の前に現れます。多磨瑠

は多磨瑠様と崇められ、声を代償に超能力を得たと克樹の口から発言されるのでした。

克樹は、新しい仲間を紹介するために壇上に呼び出します。和人に「何故、ここに来た

か?」と克樹に迫られると意識を失います。

 

そして、和人が目を覚ますとある部屋に幹部が集まっていました。

それは、多磨瑠がビールを飲んでいたり、七海はPADで胸を大きく見せたり、タダ同然

の石を売っていたり、さらに裏教典の存在も判明します。

多磨瑠は克樹の命令で立たせているだけで、旅館は新たな支部しようと目論んでいまし

た。

 

ある日、旅館「めぶき」に信者が集まり、公然の前で克樹が里奈を呼び出し、ムスビル

に旅館を譲渡すると暴露します。それでも、里奈は一言も発しませんでした。

妹祐未によると修行と称して、"断口"を押しつけていました。

 

裏教典の入手するべく、スペシャルアクターズの俳優たちはある作戦を立てます。

まず、八枝子を新聞記者として忍び込ませ、録音機器で録っているところを和人と宏樹

が押さえ、多くの信者の前で捕らえました。

次に、宏樹が尋問している隙に和人がパソコンにUSBメモリーを挿します。裏教典のデ

ータをメモリーにコピー完了の目前、克樹らに外に出ていくように言われました。

まだ、データをコピーができていませんでした。すると、八枝子がナイフを振りかざし

ながら本部から逃げ出して囮になりました。

裏教典のデータを回収する寸前、和人は意識を失いますが、宏樹によって救出されまし

た。裏教典のデータを手に入れて、安堵していると何者かに写真を撮られていました。

 

スペシャルアクターズの俳優たちは、旅館を諦めさせるためにお化け話をして怖がらせ

る作戦に着手しました。

決戦当日、多磨瑠や幹部たちを呼び出し、前に捕まえた新聞記者のデスクに裏教典の

CDが入っていたと提示します。そこに妹祐未と霊媒師の真由が登場し、旅館を諦めな

いと両親の幽霊に呪われると脅します。真由は両親に憑依された演技をして、旅館を諦

めさせようとしました。

 

しかし、そこに麻奈が登場し、和人と宏樹があの女のグルだと言います。その証拠とし

て盗撮写真を提示され、さらに和人は麻奈に包丁で刺されて死亡します。

その凄惨に慄いた多磨瑠たちは旅館を諦めました。実は全て演技で和人は死ぬ演技をし

ていたのです。

 

ムスビルに最後の作戦を実行します。

ガゼウス誕生式典当日、兄を殺されて怒り狂った演技をした宏樹が多磨瑠を襲うとしま

す。するとレスキューマンとして蘇った和人が現れ、多くの信者を倒していきます。

そして、裏教典VTRを見せることでムスビルを壊滅させることに成功します。

そこに公安が登場して多磨瑠らが逮捕され、津川姉妹も仲直りするのでした。

 

和人は「続・灯りをともせ」のオーディションの帰りに宏樹を見つけます。宏樹は多磨

瑠と克樹と一緒にいました。その状況に困惑しながらも調べてみると宏樹はレスキュー

アプリのIT起業家でした。

スペシャルアクターズに戻って調べてみるとムスビルは架空の教団で全員役者で、依頼

人は宏樹でターゲットは和人でした。兄の治療のために原田と共謀してスペシャルアク

ターズに依頼していたのでした。その事実に驚愕して意識を失うのでした。

 

以上、映画「スペシャルアクターズ」のネタバレでした。