映画「空の青さを知る人よ」の感想とネタバレ

映画「空の青さを知る人よ」鑑賞終了。

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「あの花」「ここさけ」の長井龍雪監督が贈る、最新映画。

ミュージシャンになることに憧れるあおい、妹のために人生を捧げたあかね、そして、ミュージシャンの夢を見る高校生の慎之介とミュージシャンになることを挫折した大人の慎之介。再び慎之介が相生姉妹と出会うことでミュージシャンとしての人生を見つめ直す青春恋愛映画だった。原作が小説だったこともあり、ストーリーは少し物足りなったと思います。

登場キャラクター

金室慎之介(CV:吉沢亮)

ミュージシャンを夢見る青年

相生あかね(CV:吉岡里帆)

慎之介の元恋人

相生あおい(CV:若山詩音)

あかねの妹で高校2年生

新渡戸団吉(松平健)

演歌歌手

中村正道(CV:落合福嗣)

慎之介とあかねの同級生

中村正嗣(CV:大地葉)

正道の息子

大滝千佳(CV:種﨑敦美)

あおいの同級生

 

あらすじとネタバレ

相生あおいは13年前に交通事故で両親を亡くし、あかねと姉妹で暮らしていました。
おあいは将来、バイトをしながら東京で有名なミュージシャンになる夢を叶えるためにベースに励んでいました。

一方、あおいを心配するあかねは両親の死が原因で元恋人だった金室慎之介と東京の専門学校に行くことを断念し、地元の市役所で働いていました。

あかねの地元では、音楽祭が開催されることが決まり、新渡戸団吉をゲストとして招くことになりました。

いつものようにあおいがベースを演奏していると高校生の慎之介が目の前に姿を現れます。

あおいは突然現れた慎之介の姿を見てすぐに正体に気付きました。それはあおいも慎之介と同じ白目部分に黒い点があり、慎之介はそれを目玉スターと呼んでいました。

一方、高校生の慎之介は現在のあおいの姿に気付いていませんでしたが、あおいは目の前の出来事を信じられず、逃げ出します。
あとを追う高校生の慎之介はお堂から出ることが出来ませんでした。

正道一行は大物演歌歌手の新渡戸団吉を出迎えます。
すると新渡戸のバックバンドとして大人の慎之介がいました。

突然の出来事に誰にも相談できませんでしたが、おあいは正道の息子、正嗣にだけ今の状況を伝えて、お堂にいる高校生の慎之介に何があったのかを聞いて見るとあかねにフラれたショックでお堂で考えたら朝になっていたと言います。あおいは、あかねに対する未練が生霊になったと判断します。

高校生の慎之介は東京に行ってビックなミュージシャンになってあかねに告白すると断言していました。それをあおいに伝えると31歳の慎之介はミュージシャンになっていると言います。

高校生の慎之介は大人の慎之介とあかねが結婚すれば、自分も慎之介に戻れると考えて、あおいと正嗣に協力を仰ぎます。

一方、大人の慎之介もあかねに未練があるようで、東京でミュージシャンになる夢を叶えたものも現実とのギャップに苦しんでいました。あかねも大人の慎之介に対して、冷たい対応で接していました。

新渡戸と豪遊中にバンドのメンバーが鹿肉にあたってしまい、入院します。
ドラマーとベースの代役として正道とあかねが務めることになります。

大人の慎之介は素人には任せられないとあかねと対立し、あかねは「お遊びかどうか見せてやろうじゃない」と宣戦布告します。

オーディション当日、あかねはベースでガンダーラを熱唱します。
新渡戸はあかねの力量にいたく感動し、代役としてベースの代役を認めます。その反面、大人の慎之介はあおいの演奏を認めず、以降練習に参加しませんでした。

ある日、あおいは大人の慎之介が弾き語りをしているのを目撃します。
曲はガンダーラでその姿に過去の慎之介と重ねます。

そこに歌を聞きつけたあかねが現れます。あかねは慎之介のことを忘れておらず、デビュー曲「空の青さを知る人よ」を歌うようにリクエストします。

大人の慎之介はあかねに今の仕事を辞めて、地元に戻ろうかと言いますが、まだ諦めるのは早いと諭され、ふたりは別れるのでした。あおいはあかねが泣いている姿を目撃します。あかねも慎之介に未練があるようでした。

お堂に戻ったあおいは高校生の慎之介に「慎之介ではなく、今ここにいるしんのが好き」と告白をします。しかし、それは高校生の慎之介と付き合いたいわけではなく、けじめのためでした。あおいは高校生の慎之介と同じくらいあかねのことも好きでした。

フェスティバル前日、新渡戸のペンダントが紛失していることに気付きます。
あかねはペンダントを探すためにトンネルに行きますが、土砂崩れに巻き込まれます。

大人の慎之介は昔のギターを取りにお堂を訪れると高校生の慎之介と出会います。
ふたりは口論になり、高校生の慎之介はあかねと共にあかねの救出に向かいます。

高校生の慎之介はお堂から抜け出せませんでしたが、あかねに対する思いが通じたのか、ベースの弦が切れると同時にお堂から出ることができました。

トンネルの閉じ込められたあかねは新渡戸のペンダントを見つけます。

高校生の慎之介はトンネルの隙間に入り、あおいを追いかけてきた大人の慎之介と合流します。

あかねは無事に救出され、慎之介ではなくあおいに抱きつきます。あかねも同じくあおいが大好きであることに気付きます。

あおいは一人で帰ると言い出し、あかねは三人を見送ります。
大人の慎之介は「お前のことを諦めたくない」とあかねに告白、ミュージシャンの夢も諦めないと宣言します。それは高校生の慎之介がトンネルの中で言っていたことと同じでした。そして、あかねが「ツナマヨのおにぎりを作ってみようかな」と呟くと高校生の慎之介は消えていました。

一方、あおいは高校生の慎之介が消滅したことに気付き、涙を流します。
そして、青い空を眺めながら何ができるのだろうかと考えるのでした。

まとめ

「あの花」「ここさけ」を好きなら楽しめる作品だと思います。ただし、過去の作品を比較せずに純粋に本編だけ見ることをおすすめします。