感染家族と言う予想を裏切る映画

夏はゾンビ映画だよねと言うことで以前から気になっていた感染サバイバル映画「感染家族」を見に行きました。

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韓国のゾンビ映画新感染 ファイナル・エクスプレス」と違って、コメディ性もあって、家族愛もあって、申し訳ない程度のロマンスがあったりと最後まで飽きることなく見れました。まるで「アナと世界の終わり」を見ているようでした。

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何よりもこの映画はキャラクターの濃さがより映画を面白くしていると言えますね。
1人目はキム・ナムギル演じる次男、ミンゴル
体力より頭脳、悪知恵と策略の達人だが、一獲千金を狙ってチョンビで金儲けを企むも裏目に出てしまい、ゾンビを増殖させしまうきっかけを作った張本人。ゾンビ完全攻略法の発案者。

2人目はチョン・ジェヨル演じる長男、ジュンゴル
いつも妻の顔をうかがってナムジュの尻に敷かれる頼りない男だが、家族が危機的状況に陥った時のみ発動する特殊能力の持ち主で切り込み隊長。

3人目はオム・ジウォン演じるジュンゴの妻、ナムジュ
家族だろうと金庫の中身を教えない最強の金庫番、臨月でも追撃戦を可能とする規格外の体力で見事なフライパン裁きでゾンビをなぎ倒せることができる鬼嫁リーダー。

4人目はチョン・ガラム演じるチョンビ
ゾンビなのに好きなものは人間の脳ではなく、キャベツと言う特殊体質で嫌いなのは犬と公言するベジタリアンゾンビ。犬に追われるチョンビは何とも微笑ましい。
アイマムアヒーローの早狩比呂美やショーン・オブ・ザ・デッドエドのポジション的なキャラクターで愛すべきキャラクター。
5人目はイ・スギョン演じる末娘、ヘゴル
チョンビに恋するヒロインで散髪屋などに連れていってイメチェンをさせたり、キャベツ畑でキャッキャウフフのデートをしたりするうる若き乙女。
6人目はパク・イナン演じるマンドク
ジュンゴル、ミンゴル、ヘゴルの父親で亡き妻との約束のハワイ旅行のためなら家族を裏切るトラブルメーカーだが、のちの重要なキーパーソン。

 

 

あらすじ

ある雨の日、HIB社のマンホールからある男が逃げ出します。
一方、長男のジュンゴルは通りかかったタイヤをわざをパンクさせて、偶然レッカー車が通ったようにみせかけ、自分が経営するガソリンスタンドに連れて行って、法外な代金の修理代を払わせていました。
その頃、パク一家の父親であるマンドクは公衆トイレに不審な男を見つけ話しかけた途端、額を噛まれます。
次男のミンゴルは製薬会社をクビになり故郷に戻りました。
末娘のヘゴルは不審な男に追われ、ミンゴルも巻き込まれますが、その男はジュンゴルが運転する車に轢かれます。しかし、その男は立ち上がり、走り去りました。
ヘゴルが見に行くと先ほどの男が家にいたので閉じ込めました。
その時、マンドクが頭に包帯を巻いた状態で救急車に送られて帰ってきました。
マンドクは男を見て、あの男に噛まれたと言います。
ミンゴルはマンドクの頭を殴り、サイドカーに監禁します。
ヘゴルは、その男にチョンビと名前をつけ、昔飼っていたうさぎと同様、キャベツを食べさせました。
翌日、サイドカーに監禁したはずのマンドクが逃げ出し、いつもの日常生活を営んでいました。しかし、ゾンビの前兆はありませんでした。
村の仲間から若返っているのではと言われ、マンドクは自分が若くなっていることに気付きます。
ある村の仲間に若くなる方法を教えて貰おうとハワイの渡航費を条件にチョンビに腕を噛ませます。翌日、噂を聞きつけた男たちが集まり、自分にもやってくれと懇願しますが、大金を目の前にしてビジネスチャンスと考え、腕を噛ませます。
すると噛まれた男たちは若返って元気になりました。
マンドクは全財産を持ってひとりでハワイに行ってしまい、がっかりしましたが、噂が広がり若返りたい人間が集まり、大繁盛しました。
そして、ガソリンスタンドを再建することに成功しました。
ヘゴルはチョンビに対して恋愛感情を抱きますが、ミンゴルがチョンビを製薬会社に売られることに気付き、チョンビを逃がします。
しかし、チョンビはミンゴルに見つかってしまい、バスターミナルへと連れていかれます。
その頃、父親の友人の若返った男の結婚式でチョンビに噛まれた男たちが暑がっていました。
新郎新婦がキスした瞬間、新郎が新婦に噛みついたことが発端に招待客が襲われていきます。
ジュンゴル、ナムジュ、ヘゴルはガソリンスタンドに立てこもり「ゾンビ完全攻略法」を元に完全武装します。

以下ネタバレとなりますのでご了承ください


ミンゴルがいるバスターミナルもゾンビで埋め尽くされ、バスの下に隠れてやり過ごしましたが、携帯電話の着信音でバレそうになりますが、即座に携帯電話を投げて、ゾンビが気を取られている間にバスターミナルから脱出をします。

ガソリンスタンドに到着したミンゴルは花火で応戦しますが、ゾンビには効果はなく、不運なことに車に積んでいた打ち上げ花火に引火します。
ゾンビが打ち上げ花火に気を取られている内にミンゴルは家に逃げ込み、籠城します。
やがてゾンビたちがバリケードを突き破って家族のいる2階へと侵入してきたので、屋根からサイドカーへと避難しました。
ジュンゴルとミンゴルはゾンビのフリをしてレッカー車に乗ることに成功しましたが、鍵は家の中にあることに気付きます。
なんとか、ジュンゴルは鍵を取り戻すことができましたが、ゾンビに襲われます。
しかし、シュンゴルはミンゴルに鍵を投げて、。姿が見えなくなります。
ナムジュはサイドカーで赤ちゃんを出産しますが、赤ちゃんの泣き声にゾンビが群がります。そこにヘゴルが飛び出してナムジュを守ろうとしますが、襲われる寸前にチョンビが助けます。
ミンゴルはレッカー車を動かそうとしますが、ワイヤーが引っかかり動かず、何度も繰り返している内にガソリンスタンドにぶつかりガソリンが漏れます。

その時、ミンゴルは誰かがレッカー車に乗り込んできたのでびっくりしますが、それはジュンゴルでした。
その間にレッカー車は動き、チョンビはガソリンに火をつけてゾンビを壊滅させます。
そして、家族諸々脱出した束の間、ジュンゴルはゾンビに噛まれ感染していました。
その時、トンネルの奥からマンドクがハワイから帰ってきました。


6か月後…
パク一家はゾンビワクチンで新たな商業に着手して、大成功を収めていました。ジュンゴルもチョンビも助かり、チョンビは娘婿に昇格していました。
一方、マンドクは穴から差し出された腕を見て渋々、噛みつきます。すると噛まれたゾンビは人間に戻っていきました。
そして、マンドクは人類の希望として生きていくのでした。

 

まとめ

キム・ナムギルは「殺人者の記憶法」で、キム・ビョンスと対立する警察官で連続殺人鬼であるミン・テジュを、チョン・ジェヨンは藤原竜也主演でリメイク(「22年目の告白」)された「殺人の告白」で強力係班長、チェ・ヒョングを演じていたが、今回は配役が真逆とあって、ふたりの掛け合いが愉快で面白い。

また、「新感染 ファイナル・エクスプレスのワンシーンを入れたり、兄弟がゾンビになりきって脱出しようとするシーンが「ショーン・オブ・ザ・デッド」のショーンとエドを彷彿させるだろう。